ご応募ありがとうございました! くらし部門 応募総数33,981句

心あたたまる情景から、思わず笑ってしまう出来事まで、
日々のちょっとしたひとコマを詠んだ「くらし部門」。
特別審査員に大宮エリーさん、海野つなみさんを迎え、33,981句の中から、
最優秀賞1句、優秀賞2句、大宮エリー賞1句、海野つなみ賞1句、
入賞20句が決定しました。
大宮エリーさん、海野つなみさんの対談まで、合わせてお楽しみください!

花王製品部門

最優秀賞

いーれーて ついに言えたね 公園で ハーネンさん  福岡県・男性・40代

いーれーて ついに言えたね 公園で ハーネンさん  福岡県・男性・40代

いーれーて ついに言えたね 公園で ハーネンさん  福岡県・男性・40代

審査員からひとこと

最初の「いーれーて」が、5文字というルールをきちんと踏まえながらも、川柳の枠にとらわれていない新しさを感じさせて、素晴らしいと思いました。そのひとことを言えるようになるまでの子どもの気持ちや、言うときの勇気、それを見守る大人のあたたかい視線などが想像されて、胸がキュンとしますね。

優秀賞

洗濯機 開けてびっくり 雪景色 ゆのあさん  岩手県・女性・30代

洗濯機 開けてびっくり 雪景色 ゆのあさん  岩手県・女性・30代

洗濯機 開けてびっくり 雪景色 ゆのあさん  岩手県・女性・30代

審査員からひとこと

ポケットにティッシュを入れたまま洗たくしてしまったのでしょうか。同じ経験のある方、多そうですね。本当なら困惑してしまうことを、「雪景色」とキレイに言い換えるユーモアのセンスがステキです。「ああ、また雪景色になっちゃった」と普段の生活の中で使いたくなる表現ですよね。

なぞなぞの 答え忘れて なぞのまま はますだれさん  神奈川県・男性・50代

なぞなぞの 答え忘れて なぞのまま はますだれさん  神奈川県・男性・50代

なぞなぞの 答え忘れて なぞのまま はますだれさん  神奈川県・男性・50代

審査員からひとこと

ほほえましく、想像力をかきたててくれる楽しい句です。なぞなぞを出したのは、おじいちゃんかな、お父さんかな、お母さんかな、それとも子ども? 相手はだれかな? 組み合わせによって、何通りものストーリーが展開していきそうです。忘れても、お互いに笑っているようなおおらかさも伝わってきますね。

大宮エリー賞

だいすきと 素直に言える 5歳の娘 ゆぅちょんさん  石川県・女性・30代

だいすきと 素直に言える 5歳の娘 ゆぅちょんさん  石川県・女性・30代

だいすきと 素直に言える 5歳の娘 ゆぅちょんさん  石川県・女性・30代

大宮さんからひとこと

子どもの声やアクションと同時に、それを見ている大人のうらやましさも伝わってきて共感しました。「だいすき」って、大人になるとなぜか言えなくなるんですよね。私にはなんとなく、お父さんに向かって子どもが言っているのを、お母さんが見ていて「私も言いたいのにな」って思っている絵が浮かびました。

海野つなみ賞

今 言うの? ラップの芯が 明日いると きくりんさん  徳島県・女性・40代

今 言うの? ラップの芯が 明日いると きくりんさん  徳島県・女性・40代

今 言うの? ラップの芯が 明日いると きくりんさん  徳島県・女性・40代

海野さんからひとこと

瞬間的に心が大きく動く、ライブ感に魅かれました。お子さんがいらっしゃる方たちからはよく「子どもがいつも大事なことをギリギリになって言うの」っていう声を聞くんですけれど、この句からも「先生はぜったい前から言ってたはずなのにー。しかもラップの芯を、なぜ今⁉︎」っていうお母さんの悲鳴が聞こえてくるようです。

特別審査員 大宮エリーさん×海野つなみさん スペシャル対談

特別審査員 大宮エリーさん×海野つなみさん スペシャル対談

特別審査員 大宮エリーさん×海野つなみさん スペシャル対談

特別審査員
大宮エリーさん

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特別審査員
海野つなみさん

特別審査員
大宮エリーさん

特別審査員
海野つなみさん

プロフィール

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大宮エリー

おおみや えりー/Ellie Omiya
作家、演出家、画家、ラジオパーソナリティー、脚本家、CMディレクターなどボーダレスに活動。
大阪府生まれ。東京大学薬学部卒業後、広告代理店勤務を経て2006年に独立。

主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、『なんとか生きてますッ』(毎日新聞出版)、コンプレックスが解消する短編集『猫のマルモ』(小学館)、『思いを伝えるということ』(文藝春秋)、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)等。
そして最新刊『なんでこうなるのッ?!』(毎日新聞出版)が好評発売中。
現在、「サンデー毎日」「朝日中高生新聞」「シティリビング」にて連載を担当。
2012年よりパルコミュージアムにて「思いを伝えるということ展」という体験型のインスタレーションを発表、アート活動をスタートさせる。
近年は画家としても活動。2016年は十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。
2017年は福井県 金津創作の森にて個展を開催。
2018年は、愛媛県の芸術祭、道後オンセナート2018や、六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018に参加。

撮影:諸井純二

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海野つなみ

1989年に「お月様にお願い」で講談社『なかよしデラックス』からデビュー。
その後『Amie』、『Kiss』を中心に活躍。
代表作は『Kissの事情』、『デイジー・ラック』、『回転銀河』、『逃げるは恥だが役に立つ』など。
2015年に『逃げるは恥だが役に立つ』で第39回講談社漫画賞(少女部門)を受賞。
2016年に同作品がドラマ化され、大ヒット。社会現象となった。

大宮さん ー

今年はまたグッとレベルが上がった気がしました。私自身は1年で文章のスキルがそこまで上がることってないんですけれど、みなさん何があったんだ〜、って思うくらい。テーマに偏りがなくて、新しい視点も多かった気がします。

海野さん ー

そうでしたね。私は昨年からの参加なのでそれ以前からの進化はわからないですが、でもやはり、今年はさらにバラエティ豊かな作品が揃ったなあという印象でした。

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大宮さん ー

単に多数決じゃなくて、話し合いながら決めていくのがいいですよね。読んで一瞬ピンとこなくても、それを支持した人の説明を聞いたら、「ああ」って腑(ふ)に落ちて評価が上がったり。そんな体験も、今までより多かった気がします。

海野さん ー

そうですね。途中で自分の選んだ句の支持者がいっきに増えたりして・・・。ほんとにいろんな展開があって楽しい審査会でした!

川柳は、記憶のアレコレを呼び覚ます

川柳は、記憶のアレコレを呼び覚ます

川柳は、記憶のアレコレを呼び覚ます

大宮さん ー

川柳って、忘れていることとか意識していないことを思い出させてくれるところがありますよね。優秀賞になった洗濯機の句も、いつか食事行くはずだった友だちが現れなかったときのこと思い出しました。どうしたのかと思って電話したら「今エラいことになってる!」って。「洗濯機が粉まみれになってる」って。そんなことあったなあと。海野さんも何かありますか?

海野さん ー

あります、あります。「こんなにも 集めて作らず 料理記事」という句かな。料理の紙のレシピもよくもらってきちゃうんですけど、ネットで良さそうなレシピを見るたびにお気に入りをクリックしすぎて、探せなくなっちゃうんです。作りもしないのに、なんでこんなレシピばっかり・・・って思うんですけど(笑)。そんなことを思い出しました。

共感への鍵はここにあり!?

共感への鍵はここにあり!?

共感への鍵はここにあり!?

大宮さん ー

自分の体験とか性格によっても、共感のしかたが違ったりしますよね。私が大宮エリー賞に選んだ句も、自分が「だいすき」ってストレートに言えないから、より共感したのかもしれないです。言うとしても、まわりくどく、別の言葉で言っちゃうんですよ。「しみるなー」とか(笑)。海野さんは「だいすき」って言えちゃうタイプですか?

海野さん ー

私はけっこう言えちゃうかも。あと2、3年前に大きな病気をしてから、ハグもよくするようになりました。母が「あんたにしてあげられることがなんにもない」って泣くから「じゃあお母さん、ハグしてよ」って言ったんです。そしたら母のほうがすごく喜んで元気になって。ああハグってされる方もうれしいけど、する方も元気になるんだなって。
こうやってひとつの句からどんどん話題が広がっていくのって、楽しいですよね。大宮さんは共感を呼ぶ鍵って何だと思いますか。

大宮さん ー

私は、自分を俯瞰(ふかん)から見ているんですよね。自分の人生をひとつの物語として、引いて見ているところがあるんです。たとえばイヤなことがあっても、「ああ、イヤなことに直面してるな」って見ている自分がいる。その俯瞰目線の自分が「わかるー」って共感できることなら、他の人たちも共感できるんじゃないかなと思います。さらにそれがイヤなことなら、どうしたら超えられるかな、どうしたら面白いことに変えられるかなって考えていたりもします。海野さんは何かありますか。

海野さん ー

ネガティブな体験を笑い飛ばすっていうことかな。この間、とても久しぶりに家族旅行に行ったんですけど、「両親が喧嘩するまでが家族旅行だ」って言ったら、「わかります、わかります」っていう反応がたくさんきて。いいことばっかりだと「いいですねー」っていうところで終わっちゃうけど、ダメなところも受け入れた、息が抜けるような感覚も大事なのかなと思います。

ご応募ありがとうございました! 第5回「あぁ、くらし川柳」いかがでしたか?

ご応募ありがとうございました! 第5回「あぁ、くらし川柳」いかがでしたか?

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