いろいろな色が格子状に美しく配されて、
ひとつの素材・アイテムとなっているチェック柄。
インテリアのどんなテイストにも合わせやすく、
わが家をちょっぴりリニューアルするのにぴったりです。
プロ直伝の、誰でも挑戦しやすいアイデアをもとに、
チェックを活かして自分らしいお部屋づくりをしてみませんか?
ディスプレイデザイナー/
みつまともこ さん
インテリアスタイリスト
女性誌やインテリア誌、書籍、WEBなどで家を飾って楽しむアイデアを紹介。インスタグラムでも日々のデコレーションなどをアップ中。
www.mitsumatomoko.com インスタグラム @mitsumatomoko
ブロックチェックの赤と黄色がインテリアのつなぎ役として活躍
くらしの中で買い足してきたものが集まるリビングは、大きな家具から小さな実用雑貨まで、異なる色や柄で雑然としがちです。
「そんなときにチェックの出番。ソファにかけるクロスなど、広い面積でとり入れてみましょう。チェックがバラバラな色のつなぎ役となって、空間に統一感が生まれます」(みつまともこ さん)
選ぶクロスは、多色使いのチェック柄がオススメ。リビングにあるものの中でポイントとしたい色に注目し、チェックの色をリフレインさせると、まとまり感のあるコーディネートに!
手前のクッションはギンガムチェック、奥のクッションは 「ドレスゴードン」と呼ばれるタータンチェック
「チェック柄を2種類以上組み合わせることは難しいと思っていませんか。じつは、ちょっとしたコツを覚えればカンタンです」(みつまともこ さん)
「チェック・オン・チェック」と呼ばれる洗練ワザですが、コツはどれかひとつを白×黒などのモノトーンのチェックにするだけ♪千鳥格子や細かなブロックチェック、ギンガムチェックなど、モノトーンの中でも控えめなパターンを選ぶとほかのチェック柄と強弱がついて、コーディネートに奥行きが生まれるので失敗知らずに。まずは手軽に、クッションカバーなどから試してみて。
ランチョンマットはブルー系のグラデーションに黄色や紫の 差し色が効いた、多色使いのチェック
毎日のように使う和の染め付け皿に、お気に入りの北欧食器、沖縄旅行の思い出に買ったやちむんetc.どんな家庭も、自然といろんなテイストの食器が集まってしまうものです。そこで、食卓にはチェックのランチョンマットを1組。チェック柄の上に置くと趣の異なる食器が不思議なまでにまとまって、テーブル上の食器たちがミックスコーディネートに見えてきます。
「ブルー系のチェックはどなたにでも使いやすく、また、麻素材など風合いのある素材感が上級者に見せてくれますよ」(みつまともこ さん)
協力:アラビア
手前のピローケースは「弁慶格子」とも呼ばれるブロックチェック、 奥のピローケースはウインドウペンチェックの一種
季節に合った心地よい寝室づくりにも、チェックはすぐれもの。ベッドリネンをすべて取り換えるのは手間ですが、ピローケースだけをアクセントとして、シーズンに応じた色味のチェックに変えるだけで、季節の移り変わりを感じることができます。
「たとえば、もうすぐ春がやってくる、という頃には黄色のブロックチェック。さわやかなブルーのチェックと合わせれば、気持ちもあかるくなりますよ」(みつまともこ さん)
ピローケースはハンドメイドもカンタン。気に入った布を直線縫いするだけで完成です。
格子状に重なる濃い色や薄い色で表現される 生地の風合いも、チェック柄ならではの魅力
「写真や絵やハガキを飾るように、フォトフレームにお気に入りのチェック柄を飾ってみるのもオススメ。素敵なディスプレイアイテムになりますよ」(みつまともこ さん)
フォトフレームの大きさに合わせて、画面いっぱいに入れてみたり、四角くカットしてセンターに配置してみたり。その際、布の端を利用して、フリンジのように見せると素敵になるそう。一緒に飾るお花もチェックの色味に合わせるとセンスアップ。リビングの一角はもちろん、玄関コーナーにもぴったりのディスプレイです。
ブロックチェック、タータンチェック、マドラスチェックなど、さまざまな柄が楽しいチェック。洋服でも親しまれていますが、インテリアの場合、柄選びを大きめにしたり、はっきりした色使いを心がけると、アクセントとして活かしやすいです。素材感によってもガラリと雰囲気を変えられます。春夏にはリネンやコットンでさわやかに。秋冬にはウールやフリースなどの暖かみでほっこりと。チェックの魅力を再発見して、ぜひインテリアに取り入れて楽しんでみてください。