日本人と魚は切っても切れない関係。
お正月に祝い魚は欠かせない、という方も多いのでは?脂ののった冬の魚。ちょっとした知識を学んで、より楽しく、おいしくいただきましょう。
魚屋さんやお寿司屋さん、目利きのプロのように魚を見分けるのはムリでも、売られている魚を買うときには新鮮なものを選んで買いたいですよね。鮮度を判断する基準は魚によってもちがいますが、目やつや、弾力などは共通したポイント。しっかり見極めて、新鮮な魚を手に入れましょう。また、うろこは種類によっては、はがれやすいものもあり、はがれていても鮮度が悪いとは限らないようです。
基本的にはそれぞれの魚の持つ本来の色が鮮やかで、つやのあるものが新鮮。
目は澄んで濁りがなく、活き活きとしたものが新鮮。
魚はえらから鮮度が落ちていくので、色のくすんでいないものが新鮮。
カラダにハリのあるものが新鮮。
スーパーなどで買うときは切り身が多いかもしれません。切り身の鮮度の見分け方も覚えておきましょう。また魚でおいしいのは頭に近い部分。尾に近い部分はスジっぽいのだとか。切り身を選ぶときは、肉厚で長さがあるものを選ぶとよいでしょう。
基本的にはそれぞれの魚の持つ本来の色が鮮やかで、つやのあるものが新鮮。
目は澄んで濁りがなく、活き活きとしたものが新鮮。
魚はえらから鮮度が落ちていくので、色のくすんでいないものが新鮮。
参考文献:『魚の目利き食通事典』講談社・編
解凍されたものであるか生鮮ものであるかなどの品質表示や、パックの日付もきちんとチェックして。
みなさんはどんな魚料理が好きですか。
ここでは代表的な焼き魚、煮魚、揚げ魚の3種類を、調理のワンポイントとともにご紹介しましょう。
魚本来の旨味を楽しむなら、やはりシンプルに塩焼きで。調理時間も短くて済むので、忙しいときにも最適です。まず塩をふってしばらくおき、水分をとってから焼きましょう。
ふわりとしたやさしい食感が魅力の煮付け。冷凍された魚も、味付けを工夫することでおいしく食べられます。調味料を煮立てたところに魚を入れるのがポイント。
しっかりした食べ応えが魅力の揚げ魚。揚げ方次第で甘酢あんかけやマリネなどにも応用できます。加熱は高温で。表面はカリッと香ばしく、内側には素材のうまみが閉じ込められます。
参考文献:『魚の目利き食通事典』講談社・編
刃の付け根、柄の部分も忘れずに。付け根や柄は、菌や汚れがたまりやすい場所なので、しっかり洗って除菌しましょう!
まな板の「まな」は「真魚」と書き、もともと魚を切るときに使われていた板のことだとか。でもそのまな板、キッチン用具の中でも、菌が繁殖しやすいアイテムのひとつなのです。まな板を使ったあとは、すぐに水かぬるま湯ですすぐ習慣をつけたいものです。特に魚や肉などの生ものを扱ったあとは、以下の手順で洗うように心がけましょう。
肉や魚を切ったあとには、食器用洗剤で汚れを落とし、水で流す。特に包丁キズには油などがたまりやすく、黒ずみの原因になるので注意して。たわしを使えば、さらにスッキリ、より安心!
いきなり熱湯消毒はしないこと。60℃以上のお湯では、肉や魚などのタンパク質汚れが固まってしまい、汚れが落ちにくくなってしまうのです。熱湯消毒したい場合は、汚れを落としてから行ってください。
「キッチン泡ハイター」をスプレーして、木製のものなら約2分、プラスチック製のものなら約30秒おいてから、流水で30秒以上洗い流す。
水気を切って、乾燥させる。
手軽に使える、スプレータイプの台所用漂白剤(塩素系)。
まな板※1 ならたった30秒で99.9%強力除菌※2!つけかえタイプもあります。
※1 プラスチック製まな板。 ※2 すべての菌を除菌できるわけではありません。
日本にはじめて魚焼きグリルが登場したのはもう50年近く前のこと。その後驚くべき進化を遂げて、高性能になったグリルですが、やはりまだ油汚れとしつこいニオイに悩まされている人は多いはず。以下の方法でキレイにそうじした魚焼きグリルを使えば、いつもの料理がより一層おいしく感じられるかも。
魚焼きグリルをはずしたら、キッチンのシンクで「キッチン泡ハイター」を直接スプレー。5分ほどおいて、キッチンブラシでサッとこすって水で洗い流します。
魚焼きグリルにぬるま湯(水)を入れ、使用量の目安にそって「キュキュットつけおき粉末」を入れます。1か所に固まらないように2~3回かき混ぜてから2~4時間ほどつけおきましょう。あとはスポンジやブラシで軽くこすってすすげば、網目などの洗いにくい部分もスッキリです。
炭化して真っ黒になった魚焼きグリルのこげつきは、洗剤で落とすことができないので、「ホーミング」をかけてこすります。
みなさんは、魚の漢字をどのくらい知っていますか? 鰹(カツオ)、鮎(アユ)、鯛(タイ)などは比較的よく目にしますね。でも、魳(カマス)、鱚(キス)、鱵(サヨリ)、鮗(コノシロ)、𩸽(ホッケ)などはどうでしょう。これを機会に覚えてみませんか? カードをつくってトランプやカルタのようにご家族で遊んでみると、コミュニケーションも深まりそう。また漢字の由来にも興味深いものがたくさんあります。たとえば、「鱈(タラ)」には、身が雪のように白いから、という説や、初雪のあとに獲れるから、という説が。そう思って鱈を食べると、なんだかいつもより味わい深く思えてきませんか? 食材への好奇心や愛情、それはおいしさアップの基本かもしれませんね。