暮らし百景アーカイブ159

4歳の手紙。「りな、保育園行かなきゃ、な?」声をかけても、リビングに座り込んだ娘の口は、見事にへの字に曲がったままだ。あぁ、これは長くなりそうだ…。月に一度の妻の出張。三日ほどの不在なのだが、やっぱり母親が恋しくなるのか、三日目の朝には決まってご機嫌ななめになってしまう。「なんでママいないの?」「お仕事だよ。しょうがないだろ?」「なんでおしごと?ママもパパも!」こういうときは焦っちゃいけない。「ほら、ママからのお手紙だよ?『りな、保育園がんばって』って!」出張前に妻が書き置いていったメモ。その最後に添えられた娘へのメッセージを読み聞かせる。(ちなみに私には、ゴミ出しとお米の補充よろしく、と)これで出かける準備に協力してくれると思ったのだが…。「わたしも、ママに、おてがみ!」ひらがなも、まだ全部は書けない娘が突然に、である。「てつだって、ねぇ!」『ママがんばって。まってる。りな』これでいいかい?とシンプルな文面を娘に見せながら、気づいた。あれ、このさびしがり屋の一人っ子が誰かに(がんばって)と言ったのは、もしかして今日が初めてなのではないか、と。帰ってきたら一番に報告だな、と私まで妻を待ち遠しく感じながら、できる限り手早く娘の身支度を整えた。

4歳の手紙。「りな、保育園行かなきゃ、な?」声をかけても、リビングに座り込んだ娘の口は、見事にへの字に曲がったままだ。あぁ、これは長くなりそうだ…。月に一度の妻の出張。三日ほどの不在なのだが、やっぱり母親が恋しくなるのか、三日目の朝には決まってご機嫌ななめになってしまう。「なんでママいないの?」「お仕事だよ。しょうがないだろ?」「なんでおしごと?ママもパパも!」こういうときは焦っちゃいけない。「ほら、ママからのお手紙だよ?『りな、保育園がんばって』って!」出張前に妻が書き置いていったメモ。その最後に添えられた娘へのメッセージを読み聞かせる。(ちなみに私には、ゴミ出しとお米の補充よろしく、と)これで出かける準備に協力してくれると思ったのだが…。「わたしも、ママに、おてがみ!」ひらがなも、まだ全部は書けない娘が突然に、である。「てつだって、ねぇ!」『ママがんばって。まってる。りな』これでいいかい?とシンプルな文面を娘に見せながら、気づいた。あれ、このさびしがり屋の一人っ子が誰かに(がんばって)と言ったのは、もしかして今日が初めてなのではないか、と。帰ってきたら一番に報告だな、と私まで妻を待ち遠しく感じながら、できる限り手早く娘の身支度を整えた。

4歳の手紙。「りな、保育園行かなきゃ、な?」声をかけても、リビングに座り込んだ娘の口は、見事にへの字に曲がったままだ。あぁ、これは長くなりそうだ…。月に一度の妻の出張。三日ほどの不在なのだが、やっぱり母親が恋しくなるのか、三日目の朝には決まってご機嫌ななめになってしまう。「なんでママいないの?」「お仕事だよ。しょうがないだろ?」「なんでおしごと?ママもパパも!」こういうときは焦っちゃいけない。「ほら、ママからのお手紙だよ?『りな、保育園がんばって』って!」出張前に妻が書き置いていったメモ。その最後に添えられた娘へのメッセージを読み聞かせる。(ちなみに私には、ゴミ出しとお米の補充よろしく、と)これで出かける準備に協力してくれると思ったのだが…。「わたしも、ママに、おてがみ!」ひらがなも、まだ全部は書けない娘が突然に、である。「てつだって、ねぇ!」『ママがんばって。まってる。りな』これでいいかい?とシンプルな文面を娘に見せながら、気づいた。あれ、このさびしがり屋の一人っ子が誰かに(がんばって)と言ったのは、もしかして今日が初めてなのではないか、と。帰ってきたら一番に報告だな、と私まで妻を待ち遠しく感じながら、できる限り手早く娘の身支度を整えた。

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