暮らし百景アーカイブ153

メリー・メリークリスマス。 休日の午後、のんびりソファーでゴロ寝をしていた私に、小学校一年の娘が爆弾質問を投げかけた。「パパ、サンタさんはホントにいるんでしょ? ね、ね」 どうやらきのう学校で、サンタクロースがいる、いないの話しになったらしい。「えーと、ママに聞いてごらん」、無責任な父親の言葉に、娘は口をとがらせて抗議する。「さっきママに聞いたら、パパに聞いてごらんだって」、やれやれ…。 去年までは何の問題もなかった。十二月に入ると妻はすぐにツリーを出し、その横で娘はサンタへの手紙を書いた。 そして、「そんなに散らかしてると、サンタさん来てくれないぞ」という私の言葉で、わが家では早めの大そうじが始まるのだ。 普段はおもちゃでさえろくに片づけない娘が、この時ばかりは大変身。自分の部屋はもちろん、玄関や居間、台所と大忙しで立ちまわる。 特に気合いが入るのは、窓ガラスだ。母親を真似て、片手にスプレー、片手に雑巾。ていねいにていねいに磨きあげると、ガラスに映った自分に向かって満足そうに言っている。「これでサンタさん、気持ち良く来てくれるよね」 そしてその通り、サンタは毎年来てくれた。そう、何の問題もなく…。 けれど今年のクリスマスは、少し(だが確実に)何かが変わるだろう。 もうすでに、娘に対して曖昧にしか答えられない私がいる。 その夜、ふと気になって娘の寝顔をのぞくと、枕元には早くもサンタへの手紙。プレゼントのリクエストのあとに、こう書いてあった。「サンタさんは、ホントはパパなんですか?」

メリー・メリークリスマス。 休日の午後、のんびりソファーでゴロ寝をしていた私に、小学校一年の娘が爆弾質問を投げかけた。「パパ、サンタさんはホントにいるんでしょ? ね、ね」 どうやらきのう学校で、サンタクロースがいる、いないの話しになったらしい。「えーと、ママに聞いてごらん」、無責任な父親の言葉に、娘は口をとがらせて抗議する。「さっきママに聞いたら、パパに聞いてごらんだって」、やれやれ…。 去年までは何の問題もなかった。十二月に入ると妻はすぐにツリーを出し、その横で娘はサンタへの手紙を書いた。 そして、「そんなに散らかしてると、サンタさん来てくれないぞ」という私の言葉で、わが家では早めの大そうじが始まるのだ。 普段はおもちゃでさえろくに片づけない娘が、この時ばかりは大変身。自分の部屋はもちろん、玄関や居間、台所と大忙しで立ちまわる。 特に気合いが入るのは、窓ガラスだ。母親を真似て、片手にスプレー、片手に雑巾。ていねいにていねいに磨きあげると、ガラスに映った自分に向かって満足そうに言っている。「これでサンタさん、気持ち良く来てくれるよね」 そしてその通り、サンタは毎年来てくれた。そう、何の問題もなく…。 けれど今年のクリスマスは、少し(だが確実に)何かが変わるだろう。 もうすでに、娘に対して曖昧にしか答えられない私がいる。 その夜、ふと気になって娘の寝顔をのぞくと、枕元には早くもサンタへの手紙。プレゼントのリクエストのあとに、こう書いてあった。「サンタさんは、ホントはパパなんですか?」

メリー・メリークリスマス。 休日の午後、のんびりソファーでゴロ寝をしていた私に、小学校一年の娘が爆弾質問を投げかけた。「パパ、サンタさんはホントにいるんでしょ? ね、ね」 どうやらきのう学校で、サンタクロースがいる、いないの話しになったらしい。「えーと、ママに聞いてごらん」、無責任な父親の言葉に、娘は口をとがらせて抗議する。「さっきママに聞いたら、パパに聞いてごらんだって」、やれやれ…。 去年までは何の問題もなかった。十二月に入ると妻はすぐにツリーを出し、その横で娘はサンタへの手紙を書いた。 そして、「そんなに散らかしてると、サンタさん来てくれないぞ」という私の言葉で、わが家では早めの大そうじが始まるのだ。 普段はおもちゃでさえろくに片づけない娘が、この時ばかりは大変身。自分の部屋はもちろん、玄関や居間、台所と大忙しで立ちまわる。 特に気合いが入るのは、窓ガラスだ。母親を真似て、片手にスプレー、片手に雑巾。ていねいにていねいに磨きあげると、ガラスに映った自分に向かって満足そうに言っている。「これでサンタさん、気持ち良く来てくれるよね」 そしてその通り、サンタは毎年来てくれた。そう、何の問題もなく…。 けれど今年のクリスマスは、少し(だが確実に)何かが変わるだろう。 もうすでに、娘に対して曖昧にしか答えられない私がいる。 その夜、ふと気になって娘の寝顔をのぞくと、枕元には早くもサンタへの手紙。プレゼントのリクエストのあとに、こう書いてあった。「サンタさんは、ホントはパパなんですか?」

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