暮らし百景アーカイブ151

ひだまりとラジオ。週末の朝、ベランダに干した洗濯物を見上げながら、床に寝転び、ラジオを聴く。自宅で過ごす時間が増えて、この頃また、聴くようになった。十代の頃は深夜ラジオに夢中だった。布団の中でヘッドホンから聞こえる声に耳を澄ます。それは、遠い宇宙から私にだけ届くメッセージのようだった。初めて葉書が採用された日のことは今も忘れられない。憧れの声が、私の書いた一字一句を笑いながら読み上げていく。本当に読まれた!それは喜びというより驚きだった。さらに翌日、「ねぇ葉書読まれていたよね?おもしろかったよ!」一度も話したことのないクラスメイトから声をかけられた。驚いた。世界は一人ではなかったのだ。「さてさて、今週もヒマワリさんからメールが来ています。えー、実は…」思わず体を起こした。まさか。彼女は入院中のリスナーで、病室での日常を綴ったお便りを、私は毎週心待ちにしていた。同時に、その身を案じてもいたのだ。「実は、退院することになりました!」メールを読む声も弾んでいる。やった。よかったよ。よかったねえ。番組の最後にはヒマワリさんに宛てたメッセージが何通も紹介された。たまたま同じラジオを聴いている、その人の幸せを喜べる、そういう人がたくさんいる。そのことが今はうれしい。ラジオを聴きながら、暖かな空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

ひだまりとラジオ。週末の朝、ベランダに干した洗濯物を見上げながら、床に寝転び、ラジオを聴く。自宅で過ごす時間が増えて、この頃また、聴くようになった。十代の頃は深夜ラジオに夢中だった。布団の中でヘッドホンから聞こえる声に耳を澄ます。それは、遠い宇宙から私にだけ届くメッセージのようだった。初めて葉書が採用された日のことは今も忘れられない。憧れの声が、私の書いた一字一句を笑いながら読み上げていく。本当に読まれた!それは喜びというより驚きだった。さらに翌日、「ねぇ葉書読まれていたよね?おもしろかったよ!」一度も話したことのないクラスメイトから声をかけられた。驚いた。世界は一人ではなかったのだ。「さてさて、今週もヒマワリさんからメールが来ています。えー、実は…」思わず体を起こした。まさか。彼女は入院中のリスナーで、病室での日常を綴ったお便りを、私は毎週心待ちにしていた。同時に、その身を案じてもいたのだ。「実は、退院することになりました!」メールを読む声も弾んでいる。やった。よかったよ。よかったねえ。番組の最後にはヒマワリさんに宛てたメッセージが何通も紹介された。たまたま同じラジオを聴いている、その人の幸せを喜べる、そういう人がたくさんいる。そのことが今はうれしい。ラジオを聴きながら、暖かな空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

ひだまりとラジオ。週末の朝、ベランダに干した洗濯物を見上げながら、床に寝転び、ラジオを聴く。自宅で過ごす時間が増えて、この頃また、聴くようになった。十代の頃は深夜ラジオに夢中だった。布団の中でヘッドホンから聞こえる声に耳を澄ます。それは、遠い宇宙から私にだけ届くメッセージのようだった。初めて葉書が採用された日のことは今も忘れられない。憧れの声が、私の書いた一字一句を笑いながら読み上げていく。本当に読まれた!それは喜びというより驚きだった。さらに翌日、「ねぇ葉書読まれていたよね?おもしろかったよ!」一度も話したことのないクラスメイトから声をかけられた。驚いた。世界は一人ではなかったのだ。「さてさて、今週もヒマワリさんからメールが来ています。えー、実は…」思わず体を起こした。まさか。彼女は入院中のリスナーで、病室での日常を綴ったお便りを、私は毎週心待ちにしていた。同時に、その身を案じてもいたのだ。「実は、退院することになりました!」メールを読む声も弾んでいる。やった。よかったよ。よかったねえ。番組の最後にはヒマワリさんに宛てたメッセージが何通も紹介された。たまたま同じラジオを聴いている、その人の幸せを喜べる、そういう人がたくさんいる。そのことが今はうれしい。ラジオを聴きながら、暖かな空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

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