暮らし百景アーカイブ130

思い出のカタチ。毎年、鏡開きの時期には、お正月に食べきれなかったお餅もみんな砕いて揚げて「手作りおかき」を子どもたちと楽しんでいる。我が家のお餅は夫の実家から送ってもらう、昔ながらのお米屋さんのもので絶品なのだ。このお餅には思い出がある。結婚して初めてのお正月を迎えたときのこと。おせち料理の手作りは無理でもせめてお雑煮だけはと思い、慣れないながら出汁のとり方から練習した。元旦に夫婦で向かい合い、いよいよお雑煮に口をつけようとした瞬間のことだった。夫が茫然と言ったのだ。「餅が、四角い…」箸と椀を持ったまま固まってしまった姿を見て、私も驚いてしまい、肝心のお雑煮の味はまったく記憶にない。夫の故郷の九州では「丸餅」が一般的だという。東京生まれの私は「角餅」しかあり得ないと思っていたけれど、夫の実家で丸餅のお雑煮をいただいたところ、焼かずにゆでる柔らかな食感がすっかり気に入ってしまった。それからは、我が家のお雑煮は東京風の出汁の中に、丸いお餅を迎え入れた折衷案である。これが私たちの幸せのカタチなんだな。大小さまざまなカタチに揚がったおかきにおいしい!と歓声を上げる家族の横顔を見ながら、しみじみ思った。

思い出のカタチ。毎年、鏡開きの時期には、お正月に食べきれなかったお餅もみんな砕いて揚げて「手作りおかき」を子どもたちと楽しんでいる。我が家のお餅は夫の実家から送ってもらう、昔ながらのお米屋さんのもので絶品なのだ。このお餅には思い出がある。結婚して初めてのお正月を迎えたときのこと。おせち料理の手作りは無理でもせめてお雑煮だけはと思い、慣れないながら出汁のとり方から練習した。元旦に夫婦で向かい合い、いよいよお雑煮に口をつけようとした瞬間のことだった。夫が茫然と言ったのだ。「餅が、四角い…」箸と椀を持ったまま固まってしまった姿を見て、私も驚いてしまい、肝心のお雑煮の味はまったく記憶にない。夫の故郷の九州では「丸餅」が一般的だという。東京生まれの私は「角餅」しかあり得ないと思っていたけれど、夫の実家で丸餅のお雑煮をいただいたところ、焼かずにゆでる柔らかな食感がすっかり気に入ってしまった。それからは、我が家のお雑煮は東京風の出汁の中に、丸いお餅を迎え入れた折衷案である。これが私たちの幸せのカタチなんだな。大小さまざまなカタチに揚がったおかきにおいしい!と歓声を上げる家族の横顔を見ながら、しみじみ思った。

思い出のカタチ。毎年、鏡開きの時期には、お正月に食べきれなかったお餅もみんな砕いて揚げて「手作りおかき」を子どもたちと楽しんでいる。我が家のお餅は夫の実家から送ってもらう、昔ながらのお米屋さんのもので絶品なのだ。このお餅には思い出がある。結婚して初めてのお正月を迎えたときのこと。おせち料理の手作りは無理でもせめてお雑煮だけはと思い、慣れないながら出汁のとり方から練習した。元旦に夫婦で向かい合い、いよいよお雑煮に口をつけようとした瞬間のことだった。夫が茫然と言ったのだ。「餅が、四角い…」箸と椀を持ったまま固まってしまった姿を見て、私も驚いてしまい、肝心のお雑煮の味はまったく記憶にない。夫の故郷の九州では「丸餅」が一般的だという。東京生まれの私は「角餅」しかあり得ないと思っていたけれど、夫の実家で丸餅のお雑煮をいただいたところ、焼かずにゆでる柔らかな食感がすっかり気に入ってしまった。それからは、我が家のお雑煮は東京風の出汁の中に、丸いお餅を迎え入れた折衷案である。これが私たちの幸せのカタチなんだな。大小さまざまなカタチに揚がったおかきにおいしい!と歓声を上げる家族の横顔を見ながら、しみじみ思った。

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