暮らし百景アーカイブ114

晴れ、ときどき、涙。抜けるような青空に、万国旗がはためく。今日は、五歳になる娘の保育園最後の運動会。「子どもたちの入場です」不意打ちだった。夫が慌ててビデオカメラを構えなおしている。年長さんは最後、と思っていたのに、娘のかのんがプラカードを掲げて先頭で出てきたのだ!一歳の「いちごぐみ」の先導役。小さな後輩たちを時折いたわるように振り返り、堂々と歩いている。四年前の初めての運動会では、後ろからついてくるあの子たちみたいにヨチヨチ歩きだった。ゲートから出たとたん、観客にびっくりして固まっていたっけ。当時クラスで一番背が低くて、よく風邪もひいた。咳込むかのんの背中をさすりながら、眠れない夜が幾度もあったな……。景色がじわっとにじむ。まだ運動会は始まったばかりだというのに。「かのんちゃん、立派だね」ハンカチを差し出してくれたのはユミちゃんママだった。ユミちゃんもかのんも早生まれ。身長の伸びも、スキップができるようになるのも、他のお友達よりゆっくりペースで、それをいっしょに見守ってきた同志のような存在。かのんが目の前にさしかかる。私たちを見つけて、胸元で小さく手を振っている。夫も、私も、ユミちゃんママも、大きく手を振ってこたえた。

晴れ、ときどき、涙。抜けるような青空に、万国旗がはためく。今日は、五歳になる娘の保育園最後の運動会。「子どもたちの入場です」不意打ちだった。夫が慌ててビデオカメラを構えなおしている。年長さんは最後、と思っていたのに、娘のかのんがプラカードを掲げて先頭で出てきたのだ!一歳の「いちごぐみ」の先導役。小さな後輩たちを時折いたわるように振り返り、堂々と歩いている。四年前の初めての運動会では、後ろからついてくるあの子たちみたいにヨチヨチ歩きだった。ゲートから出たとたん、観客にびっくりして固まっていたっけ。当時クラスで一番背が低くて、よく風邪もひいた。咳込むかのんの背中をさすりながら、眠れない夜が幾度もあったな……。景色がじわっとにじむ。まだ運動会は始まったばかりだというのに。「かのんちゃん、立派だね」ハンカチを差し出してくれたのはユミちゃんママだった。ユミちゃんもかのんも早生まれ。身長の伸びも、スキップができるようになるのも、他のお友達よりゆっくりペースで、それをいっしょに見守ってきた同志のような存在。かのんが目の前にさしかかる。私たちを見つけて、胸元で小さく手を振っている。夫も、私も、ユミちゃんママも、大きく手を振ってこたえた。

晴れ、ときどき、涙。抜けるような青空に、万国旗がはためく。今日は、五歳になる娘の保育園最後の運動会。「子どもたちの入場です」不意打ちだった。夫が慌ててビデオカメラを構えなおしている。年長さんは最後、と思っていたのに、娘のかのんがプラカードを掲げて先頭で出てきたのだ!一歳の「いちごぐみ」の先導役。小さな後輩たちを時折いたわるように振り返り、堂々と歩いている。四年前の初めての運動会では、後ろからついてくるあの子たちみたいにヨチヨチ歩きだった。ゲートから出たとたん、観客にびっくりして固まっていたっけ。当時クラスで一番背が低くて、よく風邪もひいた。咳込むかのんの背中をさすりながら、眠れない夜が幾度もあったな……。景色がじわっとにじむ。まだ運動会は始まったばかりだというのに。「かのんちゃん、立派だね」ハンカチを差し出してくれたのはユミちゃんママだった。ユミちゃんもかのんも早生まれ。身長の伸びも、スキップができるようになるのも、他のお友達よりゆっくりペースで、それをいっしょに見守ってきた同志のような存在。かのんが目の前にさしかかる。私たちを見つけて、胸元で小さく手を振っている。夫も、私も、ユミちゃんママも、大きく手を振ってこたえた。

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