暮らし百景アーカイブ102

もう娘、まだ娘。娘の部屋は、あるアイドルグループのポスターで埋め尽くされていた。(少なくとも春休みまではそうだったと記憶している。)それが一枚残らず無くなっていることに、今日気づいた。娘が留守の間、ハサミを借りに入ったときに。そういえば、しばらく娘の部屋を見ていなかったな、と思う。娘はことし高校生。ポスターの代わりに目に付いたのは、ローションとかマニキュアといった化粧品の類。わが家の「子ども部屋」は、いつの間にか、父親が戸惑うくらい「女性の部屋」に変わっていたのだ。「布団を干すから」と、入ってきた妻に尋ねる。「あのポスターは?」「とっくに熱は冷めちゃったわよ。」「この化粧品は…」「もうアイドルより、ほんとうの彼氏がほしいのよ。さっきも、マスカラをきかせた、パッチリ目で出かけたじゃない。わからなかったの?」わからなかった。最近、娘とまともに顔を合わせることもないから無理もない。それにしても、娘が居ないときに、娘の変わりように気づくなんて…。「やっぱり変わってしまうんだな。」と、深いため息をついた先に、机上の日めくりが目に止まった。そこには娘の手書きで、(お父さん誕生日)の文字。「今日は、みんなで外で食事にしましょうか。」妻は、私の気持ちを察したかのようにそう言った。

もう娘、まだ娘。娘の部屋は、あるアイドルグループのポスターで埋め尽くされていた。(少なくとも春休みまではそうだったと記憶している。)それが一枚残らず無くなっていることに、今日気づいた。娘が留守の間、ハサミを借りに入ったときに。そういえば、しばらく娘の部屋を見ていなかったな、と思う。娘はことし高校生。ポスターの代わりに目に付いたのは、ローションとかマニキュアといった化粧品の類。わが家の「子ども部屋」は、いつの間にか、父親が戸惑うくらい「女性の部屋」に変わっていたのだ。「布団を干すから」と、入ってきた妻に尋ねる。「あのポスターは?」「とっくに熱は冷めちゃったわよ。」「この化粧品は…」「もうアイドルより、ほんとうの彼氏がほしいのよ。さっきも、マスカラをきかせた、パッチリ目で出かけたじゃない。わからなかったの?」わからなかった。最近、娘とまともに顔を合わせることもないから無理もない。それにしても、娘が居ないときに、娘の変わりように気づくなんて…。「やっぱり変わってしまうんだな。」と、深いため息をついた先に、机上の日めくりが目に止まった。そこには娘の手書きで、(お父さん誕生日)の文字。「今日は、みんなで外で食事にしましょうか。」妻は、私の気持ちを察したかのようにそう言った。

もう娘、まだ娘。娘の部屋は、あるアイドルグループのポスターで埋め尽くされていた。(少なくとも春休みまではそうだったと記憶している。)それが一枚残らず無くなっていることに、今日気づいた。娘が留守の間、ハサミを借りに入ったときに。そういえば、しばらく娘の部屋を見ていなかったな、と思う。娘はことし高校生。ポスターの代わりに目に付いたのは、ローションとかマニキュアといった化粧品の類。わが家の「子ども部屋」は、いつの間にか、父親が戸惑うくらい「女性の部屋」に変わっていたのだ。「布団を干すから」と、入ってきた妻に尋ねる。「あのポスターは?」「とっくに熱は冷めちゃったわよ。」「この化粧品は…」「もうアイドルより、ほんとうの彼氏がほしいのよ。さっきも、マスカラをきかせた、パッチリ目で出かけたじゃない。わからなかったの?」わからなかった。最近、娘とまともに顔を合わせることもないから無理もない。それにしても、娘が居ないときに、娘の変わりように気づくなんて…。「やっぱり変わってしまうんだな。」と、深いため息をついた先に、机上の日めくりが目に止まった。そこには娘の手書きで、(お父さん誕生日)の文字。「今日は、みんなで外で食事にしましょうか。」妻は、私の気持ちを察したかのようにそう言った。

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