暮らし百景アーカイブ91

みずいろの空。息子の七五三に、「うちは五歳の一回きりだし、めったに着ることないから楽しみたいしさ」と、息子に合わせて夫も羽織袴を着ることになった。私は洋装でいいかと思っていたら、話を聞いたお義母さんが、「私の若いころのでよければ」と着物を送ってくれた。届いた箱を開けると、明るい華やかな着物といっしょに、写真が入っている。「僕のときの写真か!そうか、このときもみんな着物で撮ったんだ」と夫。締めつけられて窮屈かなと、内心おっくうに思っていたけれど、親子が和装で並んでいるのは、サマになっていいかも。それにしても、小さいころの夫は息子とそっくり。フフフ…と笑っていると、勘違いした夫が「うん、みんなで着物が正解だよ」とほほ笑んだ。そして当日。着付けをしてくれたのは上京してきたお義母さん。手際よく着させてくれると「やっぱり!似合うのとちゃうかしらと思っていたのよ。この水色も七五三にぴったりやし、よかったわぁ」目を輝かせて「ママ、きれい!」と言う息子に、でしょ?とおどけてみせる。外に出ると、七五三日和の好天。息子が私を見上げて、「ママも空の色だね」と詩人みたいなことを言う。かくしてその日の写真には、和装の親子の姿が収まった。天高く澄み渡った空のように、晴ればれとした笑顔で。

みずいろの空。息子の七五三に、「うちは五歳の一回きりだし、めったに着ることないから楽しみたいしさ」と、息子に合わせて夫も羽織袴を着ることになった。私は洋装でいいかと思っていたら、話を聞いたお義母さんが、「私の若いころのでよければ」と着物を送ってくれた。届いた箱を開けると、明るい華やかな着物といっしょに、写真が入っている。「僕のときの写真か!そうか、このときもみんな着物で撮ったんだ」と夫。締めつけられて窮屈かなと、内心おっくうに思っていたけれど、親子が和装で並んでいるのは、サマになっていいかも。それにしても、小さいころの夫は息子とそっくり。フフフ…と笑っていると、勘違いした夫が「うん、みんなで着物が正解だよ」とほほ笑んだ。そして当日。着付けをしてくれたのは上京してきたお義母さん。手際よく着させてくれると「やっぱり!似合うのとちゃうかしらと思っていたのよ。この水色も七五三にぴったりやし、よかったわぁ」目を輝かせて「ママ、きれい!」と言う息子に、でしょ?とおどけてみせる。外に出ると、七五三日和の好天。息子が私を見上げて、「ママも空の色だね」と詩人みたいなことを言う。かくしてその日の写真には、和装の親子の姿が収まった。天高く澄み渡った空のように、晴ればれとした笑顔で。

みずいろの空。息子の七五三に、「うちは五歳の一回きりだし、めったに着ることないから楽しみたいしさ」と、息子に合わせて夫も羽織袴を着ることになった。私は洋装でいいかと思っていたら、話を聞いたお義母さんが、「私の若いころのでよければ」と着物を送ってくれた。届いた箱を開けると、明るい華やかな着物といっしょに、写真が入っている。「僕のときの写真か!そうか、このときもみんな着物で撮ったんだ」と夫。締めつけられて窮屈かなと、内心おっくうに思っていたけれど、親子が和装で並んでいるのは、サマになっていいかも。それにしても、小さいころの夫は息子とそっくり。フフフ…と笑っていると、勘違いした夫が「うん、みんなで着物が正解だよ」とほほ笑んだ。そして当日。着付けをしてくれたのは上京してきたお義母さん。手際よく着させてくれると「やっぱり!似合うのとちゃうかしらと思っていたのよ。この水色も七五三にぴったりやし、よかったわぁ」目を輝かせて「ママ、きれい!」と言う息子に、でしょ?とおどけてみせる。外に出ると、七五三日和の好天。息子が私を見上げて、「ママも空の色だね」と詩人みたいなことを言う。かくしてその日の写真には、和装の親子の姿が収まった。天高く澄み渡った空のように、晴ればれとした笑顔で。

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