暮らし百景アーカイブ83

祖母の魔法の手。行楽のシーズン。子供達の運動会や遠足も目白押しのこの頃は、おにぎりの出番が増える。小学生の息子はいつもわたしに、「ボク、たらことシャケ二個ずつね!」と、リクエストする。愛情が隠し味になるのだろう。カラのお弁当箱を開けるたび、母として嬉しい気分になる。今も忘れられないおにぎりの記憶が、わたしにはある。子供の時いっしょに住んでいた祖母の作るおにぎり。表面はしっかり握られ、ひと口ほおばると、ふわっと口の中でお米がほぐれていく。どうやればあんな風に絶妙なバランで握れるのだろう。自分がおにぎりを作るようになって、握る時の力加減を毎回試してみるが、いまだにそれには近づけない。果たして、祖母は魔法の手の持ち主であったのだろうか。週末の連休は、息子のサッカー大会が控えている。彼はサッカーボールの形のおにぎりが欲しいと言う。海苔を貼るのが大変だわ、という気がほんの少し頭をかすめた。けれども、息子がまた一つ、わたしのおにぎりの記憶を刻んでくれることを想像したら、むくむくとやる気が湧いてきた。よっし、サッカーボールが崩れないよう表面はしっかりと、そして中はふわっと。今度こそ、祖母のような魔法の手にわたしもなれる予感がした。

祖母の魔法の手。行楽のシーズン。子供達の運動会や遠足も目白押しのこの頃は、おにぎりの出番が増える。小学生の息子はいつもわたしに、「ボク、たらことシャケ二個ずつね!」と、リクエストする。愛情が隠し味になるのだろう。カラのお弁当箱を開けるたび、母として嬉しい気分になる。今も忘れられないおにぎりの記憶が、わたしにはある。子供の時いっしょに住んでいた祖母の作るおにぎり。表面はしっかり握られ、ひと口ほおばると、ふわっと口の中でお米がほぐれていく。どうやればあんな風に絶妙なバランで握れるのだろう。自分がおにぎりを作るようになって、握る時の力加減を毎回試してみるが、いまだにそれには近づけない。果たして、祖母は魔法の手の持ち主であったのだろうか。週末の連休は、息子のサッカー大会が控えている。彼はサッカーボールの形のおにぎりが欲しいと言う。海苔を貼るのが大変だわ、という気がほんの少し頭をかすめた。けれども、息子がまた一つ、わたしのおにぎりの記憶を刻んでくれることを想像したら、むくむくとやる気が湧いてきた。よっし、サッカーボールが崩れないよう表面はしっかりと、そして中はふわっと。今度こそ、祖母のような魔法の手にわたしもなれる予感がした。

祖母の魔法の手。行楽のシーズン。子供達の運動会や遠足も目白押しのこの頃は、おにぎりの出番が増える。小学生の息子はいつもわたしに、「ボク、たらことシャケ二個ずつね!」と、リクエストする。愛情が隠し味になるのだろう。カラのお弁当箱を開けるたび、母として嬉しい気分になる。今も忘れられないおにぎりの記憶が、わたしにはある。子供の時いっしょに住んでいた祖母の作るおにぎり。表面はしっかり握られ、ひと口ほおばると、ふわっと口の中でお米がほぐれていく。どうやればあんな風に絶妙なバランで握れるのだろう。自分がおにぎりを作るようになって、握る時の力加減を毎回試してみるが、いまだにそれには近づけない。果たして、祖母は魔法の手の持ち主であったのだろうか。週末の連休は、息子のサッカー大会が控えている。彼はサッカーボールの形のおにぎりが欲しいと言う。海苔を貼るのが大変だわ、という気がほんの少し頭をかすめた。けれども、息子がまた一つ、わたしのおにぎりの記憶を刻んでくれることを想像したら、むくむくとやる気が湧いてきた。よっし、サッカーボールが崩れないよう表面はしっかりと、そして中はふわっと。今度こそ、祖母のような魔法の手にわたしもなれる予感がした。

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