暮らし百景アーカイブ80

父にありがとうの夏。もうすぐ後期の授業が始まる。この夏、私にとって大きな経験があった。きっかけは初夏の父との会話だった。「聡美、大学はどうだ?」「うーん、どうかな。私向いてないんじゃないかな‥」いつもなら受け流すのだが、ふっと本音が出た。教師である父の背中を見て育ち、自然と教育学部に進んだが、引っ込み思案な私が先生になれるのか、一生の仕事にしたいのか、もやもやしていた。説教されると思ったのに、父は私に子どもをキャンプに連れていくボランティアへの参加を勧めた。「父さんも学生の時、経験したんだ」当時のアルバムを見せてもらった。大学生の父が、いきいきとした表情で子どもたちと写真に納まっていた。「自分の可能性に気づくと思うから」父の言葉に後押しされた。そして、夏休み。私は学生リーダーとして、子どもたちと大自然の中で、一週間を過ごした。話下手な私でも、向き合えば子どもたちは応えてくれた。カヌーで沖まで漕ぎ出したり、けんかの仲裁をしたり、子どもとの濃密な時間が、自分が本当にしたいことを気づかせてくれた。机の上には、キャンプで撮った、子どもたちとのフォトフレームが飾ってある。父に「ありがとう」と報告したいが、まだちゃんと話せていない。それが私の夏休みの宿題だ。

父にありがとうの夏。もうすぐ後期の授業が始まる。この夏、私にとって大きな経験があった。きっかけは初夏の父との会話だった。「聡美、大学はどうだ?」「うーん、どうかな。私向いてないんじゃないかな‥」いつもなら受け流すのだが、ふっと本音が出た。教師である父の背中を見て育ち、自然と教育学部に進んだが、引っ込み思案な私が先生になれるのか、一生の仕事にしたいのか、もやもやしていた。説教されると思ったのに、父は私に子どもをキャンプに連れていくボランティアへの参加を勧めた。「父さんも学生の時、経験したんだ」当時のアルバムを見せてもらった。大学生の父が、いきいきとした表情で子どもたちと写真に納まっていた。「自分の可能性に気づくと思うから」父の言葉に後押しされた。そして、夏休み。私は学生リーダーとして、子どもたちと大自然の中で、一週間を過ごした。話下手な私でも、向き合えば子どもたちは応えてくれた。カヌーで沖まで漕ぎ出したり、けんかの仲裁をしたり、子どもとの濃密な時間が、自分が本当にしたいことを気づかせてくれた。机の上には、キャンプで撮った、子どもたちとのフォトフレームが飾ってある。父に「ありがとう」と報告したいが、まだちゃんと話せていない。それが私の夏休みの宿題だ。

父にありがとうの夏。もうすぐ後期の授業が始まる。この夏、私にとって大きな経験があった。きっかけは初夏の父との会話だった。「聡美、大学はどうだ?」「うーん、どうかな。私向いてないんじゃないかな‥」いつもなら受け流すのだが、ふっと本音が出た。教師である父の背中を見て育ち、自然と教育学部に進んだが、引っ込み思案な私が先生になれるのか、一生の仕事にしたいのか、もやもやしていた。説教されると思ったのに、父は私に子どもをキャンプに連れていくボランティアへの参加を勧めた。「父さんも学生の時、経験したんだ」当時のアルバムを見せてもらった。大学生の父が、いきいきとした表情で子どもたちと写真に納まっていた。「自分の可能性に気づくと思うから」父の言葉に後押しされた。そして、夏休み。私は学生リーダーとして、子どもたちと大自然の中で、一週間を過ごした。話下手な私でも、向き合えば子どもたちは応えてくれた。カヌーで沖まで漕ぎ出したり、けんかの仲裁をしたり、子どもとの濃密な時間が、自分が本当にしたいことを気づかせてくれた。机の上には、キャンプで撮った、子どもたちとのフォトフレームが飾ってある。父に「ありがとう」と報告したいが、まだちゃんと話せていない。それが私の夏休みの宿題だ。

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