暮らし百景アーカイブ67

はじめてのウソ。「忘れ物したから!おうち帰るの!」そんなふうに息子にウソをつかれたのは、はじめてだった。気づいたときには思わず声をあげていた。「だったら、一人で帰ればいいじゃない。ママ、会社行かなきゃいけないんだから!」三歳半ともなると自我が芽生えて、おぼつかないながらも主張する。今朝は、保育園の門の前でつっぷして、行きたくないと頑として動かない。やれやれ。息子との朝の格闘は、出社時刻との戦いだったりもする。何度も諭して、やっとの思いで門をくぐった。手を引いて教室に向かうと、泣きやんだ息子がぽそっと小さな声をしぼり出した。「このごろ、ママ、やさしくない。」少し仕事が忙しかった。夫も出張がちで、正直、疲れがたまっていた。私に優しくされたい気持ちから生まれたウソ。いっそ会社を休んでしまいたい衝動にかられながら、「怒ってごめんね。でも、お迎えまで待っていてくれる?」と、息子の気持ちもいっしょに包み込むように抱き上げた。教室の前まで来ると、あっけらかんと真ん丸の笑顔に変わっていた。バイバイと元気に手を振る姿に救われて、優しく手を振り返した。

はじめてのウソ。「忘れ物したから!おうち帰るの!」そんなふうに息子にウソをつかれたのは、はじめてだった。気づいたときには思わず声をあげていた。「だったら、一人で帰ればいいじゃない。ママ、会社行かなきゃいけないんだから!」三歳半ともなると自我が芽生えて、おぼつかないながらも主張する。今朝は、保育園の門の前でつっぷして、行きたくないと頑として動かない。やれやれ。息子との朝の格闘は、出社時刻との戦いだったりもする。何度も諭して、やっとの思いで門をくぐった。手を引いて教室に向かうと、泣きやんだ息子がぽそっと小さな声をしぼり出した。「このごろ、ママ、やさしくない。」少し仕事が忙しかった。夫も出張がちで、正直、疲れがたまっていた。私に優しくされたい気持ちから生まれたウソ。いっそ会社を休んでしまいたい衝動にかられながら、「怒ってごめんね。でも、お迎えまで待っていてくれる?」と、息子の気持ちもいっしょに包み込むように抱き上げた。教室の前まで来ると、あっけらかんと真ん丸の笑顔に変わっていた。バイバイと元気に手を振る姿に救われて、優しく手を振り返した。

はじめてのウソ。「忘れ物したから!おうち帰るの!」そんなふうに息子にウソをつかれたのは、はじめてだった。気づいたときには思わず声をあげていた。「だったら、一人で帰ればいいじゃない。ママ、会社行かなきゃいけないんだから!」三歳半ともなると自我が芽生えて、おぼつかないながらも主張する。今朝は、保育園の門の前でつっぷして、行きたくないと頑として動かない。やれやれ。息子との朝の格闘は、出社時刻との戦いだったりもする。何度も諭して、やっとの思いで門をくぐった。手を引いて教室に向かうと、泣きやんだ息子がぽそっと小さな声をしぼり出した。「このごろ、ママ、やさしくない。」少し仕事が忙しかった。夫も出張がちで、正直、疲れがたまっていた。私に優しくされたい気持ちから生まれたウソ。いっそ会社を休んでしまいたい衝動にかられながら、「怒ってごめんね。でも、お迎えまで待っていてくれる?」と、息子の気持ちもいっしょに包み込むように抱き上げた。教室の前まで来ると、あっけらかんと真ん丸の笑顔に変わっていた。バイバイと元気に手を振る姿に救われて、優しく手を振り返した。

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