暮らし百景アーカイブ41

妻と居酒屋で。「あら、この煮物すごくおいしい」妻が嬉しそうに里芋を頬張る。駅前の居酒屋。カウンターに二人並んで「夕食」をとっているのだ。今日は取引先との宴席の予定だった。それが急に流れて、珍しく六時過ぎには自宅駅に着いた。出がけに妻には夕飯は要らないと言っていたこともあって、それならと駅から電話で彼女を呼び出したわけだ。「へえ、ちょっとマヨネーズで和えてあるんだ。これもおいしいわね」初めて入ったその店は、こざっぱりとして居心地良く、酒もつまみも中々美味い。うん、たまにはこんな風に夫婦で飲むのも悪くない。娘も社会人になったことだし、これからはこういう時間も少しずつ増やしていこうかな。と、こんな夫の気持ちを知ってか知らずか、妻はいつになく優しい面持ちで(笑)様々なことを私に話した。最近読んだ本、ドラマ、環境問題、スイーツにバーゲンにダイエット。歩いて帰れるという安心感も手伝ってか、ついつい酒も進んで饒舌になったようだ。…でもなあ妻よ、秘密を喋っちゃいかんだろ、秘密を。そう、彼女はこう言ったのだ。「それでね、ユキなんだけど、なんかいい人いるみたいなのよ。今度、連れて来るって…。あ、いけない。まだお父さんには内緒にって言われてたんだっけ、あー、いっけない」おいおい頼むよ。まだそんな話聞きたくないよ。出来ればしばらく聞きたくないよ…。かくして私の心安らかな夕餉タイムは終わりを告げたのだった。

妻と居酒屋で。「あら、この煮物すごくおいしい」妻が嬉しそうに里芋を頬張る。駅前の居酒屋。カウンターに二人並んで「夕食」をとっているのだ。今日は取引先との宴席の予定だった。それが急に流れて、珍しく六時過ぎには自宅駅に着いた。出がけに妻には夕飯は要らないと言っていたこともあって、それならと駅から電話で彼女を呼び出したわけだ。「へえ、ちょっとマヨネーズで和えてあるんだ。これもおいしいわね」初めて入ったその店は、こざっぱりとして居心地良く、酒もつまみも中々美味い。うん、たまにはこんな風に夫婦で飲むのも悪くない。娘も社会人になったことだし、これからはこういう時間も少しずつ増やしていこうかな。と、こんな夫の気持ちを知ってか知らずか、妻はいつになく優しい面持ちで(笑)様々なことを私に話した。最近読んだ本、ドラマ、環境問題、スイーツにバーゲンにダイエット。歩いて帰れるという安心感も手伝ってか、ついつい酒も進んで饒舌になったようだ。…でもなあ妻よ、秘密を喋っちゃいかんだろ、秘密を。そう、彼女はこう言ったのだ。「それでね、ユキなんだけど、なんかいい人いるみたいなのよ。今度、連れて来るって…。あ、いけない。まだお父さんには内緒にって言われてたんだっけ、あー、いっけない」おいおい頼むよ。まだそんな話聞きたくないよ。出来ればしばらく聞きたくないよ…。かくして私の心安らかな夕餉タイムは終わりを告げたのだった。

妻と居酒屋で。「あら、この煮物すごくおいしい」妻が嬉しそうに里芋を頬張る。駅前の居酒屋。カウンターに二人並んで「夕食」をとっているのだ。今日は取引先との宴席の予定だった。それが急に流れて、珍しく六時過ぎには自宅駅に着いた。出がけに妻には夕飯は要らないと言っていたこともあって、それならと駅から電話で彼女を呼び出したわけだ。「へえ、ちょっとマヨネーズで和えてあるんだ。これもおいしいわね」初めて入ったその店は、こざっぱりとして居心地良く、酒もつまみも中々美味い。うん、たまにはこんな風に夫婦で飲むのも悪くない。娘も社会人になったことだし、これからはこういう時間も少しずつ増やしていこうかな。と、こんな夫の気持ちを知ってか知らずか、妻はいつになく優しい面持ちで(笑)様々なことを私に話した。最近読んだ本、ドラマ、環境問題、スイーツにバーゲンにダイエット。歩いて帰れるという安心感も手伝ってか、ついつい酒も進んで饒舌になったようだ。…でもなあ妻よ、秘密を喋っちゃいかんだろ、秘密を。そう、彼女はこう言ったのだ。「それでね、ユキなんだけど、なんかいい人いるみたいなのよ。今度、連れて来るって…。あ、いけない。まだお父さんには内緒にって言われてたんだっけ、あー、いっけない」おいおい頼むよ。まだそんな話聞きたくないよ。出来ればしばらく聞きたくないよ…。かくして私の心安らかな夕餉タイムは終わりを告げたのだった。

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