暮らし百景アーカイブ10

空に響く音。土曜の午後。ソファーでうたた寝を楽しんでいた私は、何やら物騒な機械音によって起こされた。息子(小五)のテレビゲームだ。もちろんテレビゲーム自体が悪いとは思わない。傍目にも驚くほど精巧に出来ているし、時々は妻も一緒に興じているようだ。問題はその付き合い方だろう。「なあ、こんないい天気なんだから、外で遊んだらどうだ」「誰と?」振り向きもせず答える息子。「誰とって、友達だよ」「約束してないもん」「約束なんかしてなくたって…」と言いかけて、私は口をつぐんだ。そうらしい。塾だスポーツクラブだと忙しい今どきの子供達は、事前に約束していなければ、遊ぶ習慣がないらしいのだ。いい悪いはともかくとして。「なあ、キャッチボールでもやるか」「えっ」、初めてヤツがこっちを向く。「お父さんもたまには体を動かさないとな」 「うん、まあ、やってもいいけど」ハハッ、何が『やってもいいけど』だよ。右の眉が上がったぞ。お前が嬉しいときのクセ。パーン!パーン!へえ、ずいぶん速いボールが投げられるようになったんだな。それならと、私が少し強めに投げたボール。スパーン!と息子が苦もなくキャッチすると、澄んだ空に心地よい音が響き渡った。

空に響く音。土曜の午後。ソファーでうたた寝を楽しんでいた私は、何やら物騒な機械音によって起こされた。息子(小五)のテレビゲームだ。もちろんテレビゲーム自体が悪いとは思わない。傍目にも驚くほど精巧に出来ているし、時々は妻も一緒に興じているようだ。問題はその付き合い方だろう。「なあ、こんないい天気なんだから、外で遊んだらどうだ」「誰と?」振り向きもせず答える息子。「誰とって、友達だよ」「約束してないもん」「約束なんかしてなくたって…」と言いかけて、私は口をつぐんだ。そうらしい。塾だスポーツクラブだと忙しい今どきの子供達は、事前に約束していなければ、遊ぶ習慣がないらしいのだ。いい悪いはともかくとして。「なあ、キャッチボールでもやるか」「えっ」、初めてヤツがこっちを向く。「お父さんもたまには体を動かさないとな」 「うん、まあ、やってもいいけど」ハハッ、何が『やってもいいけど』だよ。右の眉が上がったぞ。お前が嬉しいときのクセ。パーン!パーン!へえ、ずいぶん速いボールが投げられるようになったんだな。それならと、私が少し強めに投げたボール。スパーン!と息子が苦もなくキャッチすると、澄んだ空に心地よい音が響き渡った。

空に響く音。土曜の午後。ソファーでうたた寝を楽しんでいた私は、何やら物騒な機械音によって起こされた。息子(小五)のテレビゲームだ。もちろんテレビゲーム自体が悪いとは思わない。傍目にも驚くほど精巧に出来ているし、時々は妻も一緒に興じているようだ。問題はその付き合い方だろう。「なあ、こんないい天気なんだから、外で遊んだらどうだ」「誰と?」振り向きもせず答える息子。「誰とって、友達だよ」「約束してないもん」「約束なんかしてなくたって…」と言いかけて、私は口をつぐんだ。そうらしい。塾だスポーツクラブだと忙しい今どきの子供達は、事前に約束していなければ、遊ぶ習慣がないらしいのだ。いい悪いはともかくとして。「なあ、キャッチボールでもやるか」「えっ」、初めてヤツがこっちを向く。「お父さんもたまには体を動かさないとな」 「うん、まあ、やってもいいけど」ハハッ、何が『やってもいいけど』だよ。右の眉が上がったぞ。お前が嬉しいときのクセ。パーン!パーン!へえ、ずいぶん速いボールが投げられるようになったんだな。それならと、私が少し強めに投げたボール。スパーン!と息子が苦もなくキャッチすると、澄んだ空に心地よい音が響き渡った。

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