「子どもと暮らす」を、もっと楽しく! みんなの子ばなし

vol.45

家族みんなにとって大事な時間


2022.10.03

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by 編集K田

親子で手をつないだり、頭をなでたり、ギューっと抱きしめたり…。私たちは自然と、肌と肌が触れ合う“スキンシップ”をしています。それは、お子さんにとってはもちろん、ママやパパにとってもいい効果があるのだとか。今回は、上手なスキンシップのコツや、その効果を専門家の先生にお聞きしました。またスキンシップをするためにも、手洗い・うがいの徹底を親子そろって行いましょう。

by 編集K田

by 編集K田

2022.10.03親子で手をつないだり、頭をなでたり、ギューっと抱きしめたり…。私たちは自然と、肌と肌が触れ合う“スキンシップ”をしています。それは、お子さんにとってはもちろん、ママやパパにとってもいい効果があるのだとか。今回は、上手なスキンシップのコツや、その効果を専門家の先生にお聞きしました。またスキンシップをするためにも、手洗い・うがいの徹底を親子そろって行いましょう。

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6歳の娘とはよく「ギュー」をします。一日に何度もしますが、忙しくてやり損ねた日は、夜になってから「ママ、今日はギューがたりなかったね」と言いながら、両腕広げて歩み寄ってくるのがかわいいです♡(東京都/つーちゃんママさん/30代)

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春から小学2年生になる長男は、人前ではあまりベタベタすることはないのですが、私と2人で歩いているときには、長男の方から手をつないできたり。思わず、「かわいいなぁ」と思ってしまいます。(神奈川県/チワワさん/30代)

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次男と寝るとき、とくに冬の寒い日には、父親の私の腿と腿の間に自分の足を入れてきて、そのまま寝てしまいます。足サンドイッチです!(東京都/やぎさん/30代)

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夫が娘と戯れ合うときは、髭のあるアゴを娘にジョリジョリ。娘に「きゃー」と嫌がられてますが、いつまでたってもめげません。微笑ましいような、夫が哀れなような……。(長野県/ゆうこさん/30代)

スタッフCOMMENT

親子でぎゅーしたり、ママやパパのどこかに挟まったり、人前では少し恥ずかしいようなことでも、各家庭ではいろいろなスキンシップが繰り広げられているようです。お子さんはもちろんですが、ママやパパにとっても、実は大切な時間なんですね〜。

by ライターU田

スタッフCOMMENT

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by
ライターU田

親子でぎゅーしたり、ママやパパのどこかに挟まったり、人前では少し恥ずかしいようなことでも、各家庭ではいろいろなスキンシップが繰り広げられているようです。お子さんはもちろんですが、ママやパパにとっても、実は大切な時間なんですね〜。

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今回教えてくれたのは… 金元あゆみさん

相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授。専門は「保育学」「幼児教育学」。保育士として保育所に勤務後、大学院に進学。昭和女子大学などを経て、相模女子大学に着任し、保育者養成に携わる。著書に『0歳児のあそび』(ひかりのくに)など多数。

子どもにとって、またママやパパにとって、スキンシップをとることでどんな効果があるのか、子育ての中でどんな役割であるのかを金元先生にお聞きしました。

Q.そもそも、スキンシップとはどのようなもの?

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人間は生まれたときから、温かいもの、柔らかなものを本能的に“心地よい”と感じる生き物。肌と肌を触れ合わせることで、この心地よさを感じ、また安心感や満足感を得ることができます。

スキンシップを充分に経験することで、子どもは”心“が育まれていき、やがて人との関わりにもつながっていきます。

Q.スキンシップによる効果って?

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子どもはスキンシップをとることで安心感を得ながら、“愛着”(愛情でむすばれた絆、強い心のむすびつき)を形成していきます。この愛着があることではじめて、子どもの興味は外へと向かっていくのです。これを、“心の安全基地”と呼びます。愛着の対象者がそこにいなくても、その人の存在が支えになり、外へ向かう探索活動ができるのです。

また、スキンシップで安心感を与えてくれる他者の存在は、人への信頼感や自己肯定感を育みます。そして、自分の嬉しい体験を土台として、人と関わりにも生かそうとしていきます。たとえば、泣いているお友だちがいたら、頭をなでて慰めてくれる子がいます。これは、自分がしてもらってうれしかったことを体験としてもっていて、今度は誰かにもしてあげたいなと自然と思えるのです。

Q.正しいスキンシップってあるの?

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「スキンシップはとっているつもりだけど、我が家は充分できているかな」「どんなスキンシップが正解なの?」と、ママやパパは親子間のスキンシップをあらためて考えてみると、不安に思うかもしれません。

スキンシップの取り方や頻度は家庭によってさまざまであり、子どもの性格によって違っていて当然です。肌と肌が触れ合っているときに、その子が喜んでいたり、安心していたりする様子であれば大丈夫。なかには感覚に過敏な子もいるので、反応を見ながらしてあげるといいですね。

Q.ママやパパにとってもスキンシップは大切なの?

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スキンシップって、子どものためだけじゃなくて、双方向の営みなんですね。“してあげる行為”だけではなく、子どもから“もらっているもの”もたくさんあります。親も子どもに触れたいし、子どもも親に触れられたい、こんな感情を交わし合います。ママやパパは子どもを抱っこすることで、幸せを感じたり、安心感を得られたり、愛情が溢れてくるという感情を得ているのです。そして子ども側も、自分を抱っこしているママやパパの幸せそうな様子を感じていますよ。

Q.スキンシップを恥ずかしがってきたら、どうすべき?

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少し年齢が上がってくると、親とのスキンシップが恥ずかしいと思う時期がやってきます。子どもの気持ちは揺れ動くので、そのときは「いやだ」と思っても、甘えたいと思うこともまだまだあります。子どもの様子を見て、さみしそうにしていたり、不安定な様子が見られたりするときは、少しカラダに触れてあげるといいですね。背中をさすってみたり、膝の上にのせてみたりして絵本を読んであげるだけでもいいのです。そうすると、肌感覚で子どもの不安度や緊張度合いが伝わってくるものです。

スキンシップは年齢に関係なく、求められてきたら充分に満たしてあげましょう。心の安全基地でしっかりチャージができれば、子どもは自分から再び外の世界へと向かっていくのです。

不安やさみしさなどネガティブな感情になったときに、いつでも戻れて力を蓄えられる場所として、揺るぎない“心の安全基地”を親子で築いていきましょう。

Q.今どきらしい、スキンシップの方法とは?

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スキンシップは今も昔も基本的には変わりませんが、今ぜひ大切にして欲しいのが、向かい合うスキンシップだけではなく、子どもと視線を共有できるスキンシップを取り入れること。たとえばおんぶをしたり、膝の上に座らせて本を読んだり、肌の温かさを感じながら子どもと同じ方向を眺め、同じものを見て共感体験することを大切にしてください。

また、新しい学校やクラス替えなどで環境が変わったときは、子どもたちも知らない間に体がカチコチになっていることも。スキンシップをとることで体の緊張が解かれ、心もほぐされることがあります。ほかにも、悔しいことや悲しいことがあったとき、逆にうれしいことがあったときなど、子どもの心が動くときにスキンシップをとるといいでしょう。くすぐったり遊びの要素を取り入れたりする動的なスキンシップは気持ちが高まりますが、抱きしめたりもたれかかったりといったリラックスできる静的なスキンシップも取り入れていくといいですね。

スタッフCOMMENT

スキンシップは義務ではなく、親子がそうしたいと思えるもの。スキンシップの基本である抱っこをすると、ママやパパは自然と笑顔になり、子どもも安心すると思います。こうしてお互いが安心感や幸福感をたくさん交わし合うことで、親子がいっしょに成長していくのかもしれませんね。

by ライターU田

スタッフCOMMENT

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by
ライターU田

スキンシップは義務ではなく、親子がそうしたいと思えるもの。スキンシップの基本である抱っこをすると、ママやパパは自然と笑顔になり、子どもも安心すると思います。こうしてお互いが安心感や幸福感をたくさん交わし合うことで、親子がいっしょに成長していくのかもしれませんね。

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日常で実践しやすいスキンシップを金元先生に教えてもらいました。ぜひ、遊びながらスキンシップをしてみましょう。

<3〜5歳向けのスキンシップ>

壊れたイス&電車ごっこ

電車ごっこ&壊れたイス

子どもは大人の膝の上が大好き。膝にのってきたら、ちょっとしたリズム遊びをしてあげると喜びます。床に座った状態で膝の上に子どもをのせ、足でリズムをつけながら、「こ〜わ〜れ〜た〜イス♪ 」の「イス」の部分で足をパカっと開くと、子どものおしりが足の間にストン!リズムをいろいろと変えてやってみるのも面白いです。

また、同じ体勢で電車ごっこをしてみるのも人気。両手でドアを閉め、「ガタンゴトン〜♪」と足でリズムをとり、左右に大きく揺れたり急ブレーキをかけたりと、リズム遊びやごっこ遊びをしてみましょう。

<小学1~3年生向けのスキンシップ>

ハイタッチ、ロータッチ

ハイタッチ、ロータッチ

いろいろな高さで手を合わせることに挑戦!子どもとハイタッチをする時に、手の位置をいつもより高めにしたり、急に低くしてみたり、高さを変えてみましょう。子どもは一生懸命にジャンプをして、ハイタッチをするはず。挑戦する楽しさも加わり、手つなぎや抱っこを恥ずかしがる時期でも、自然にスキンシップができます。

よりダイナミックに遊びたいときは、「同じポーズでタッチしないとダメ」などのルールを決めるのもおすすめ。大きく開いた足から前屈して足の間から手を出してみるなど、ポーズの難易度を上げてみてもいいですね。

スタッフCOMMENT

スキンシップと遊びを混ぜてみると、自然な形で親子で触れ合うことができ、子どもが何歳になっても楽しめそうです。ハイタッチの遊びはちょっとした隙間時間にできそうなので、何かの待ち時間などにやってみるのもいいかもしれません。

by ライターU田

スタッフCOMMENT

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by
ライターU田

スキンシップと遊びを混ぜてみると、自然な形で親子で触れ合うことができ、子どもが何歳になっても楽しめそうです。ハイタッチの遊びはちょっとした隙間時間にできそうなので、何かの待ち時間などにやってみるのもいいかもしれません。

イラストは、子育てコミックエッセイが人気のにひパパさんからの寄稿です。

イラストは、子育てコミックエッセイが人気のにひパパさんからの寄稿です。

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