「子どもと暮らす」を、もっと楽しく! みんなの子ばなし

vol.36

絵本選びのプロがセレクト!


2020.06.08

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by 編集K田

「環境やエコって、どんなこと?」子どもにとっては難しい内容でも、絵本なら楽しく触れることができるのでオススメ!親子でいっしょに読めて、自然への好奇心や思いやりの気持ちを育める絵本を、東京新聞の人気コーナー〈えほん〉担当の長壁綾子さんに教えてもらいました。6月は環境月間、絵本を通じて環境と触れあってみませんか?

by 編集K田

by 編集K田

2020.06.08「環境やエコって、どんなこと?」子どもにとっては難しい内容でも、絵本なら楽しく触れることができるのでオススメ!親子でいっしょに読めて、自然への好奇心や思いやりの気持ちを育める絵本を、東京新聞の人気コーナー〈えほん〉担当の長壁綾子さんに教えてもらいました。6月は環境月間、絵本を通じて環境と触れあってみませんか?

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元からの“好き”が高じて、東京新聞の〈えほん〉の連載を担当している長壁綾子さん。新刊を中心に多くの絵本を紹介。「3月末なら桜」「8月なら平和」など、季節に合わせたものや、暮らしや社会のできごとを⼦どもたちへ伝えるような本のセレクトと文、自ら撮影する絵本の世界観を伝える写真が人気です。「生物や科学など、エコを意識した絵本は増えています。テーマも多岐にわたりますが、身近な題材を取り上げたものが多いですね。世にあまり知られていない良書もいっぱい。他では取り上げない絵本にこそ、光を当てるようにしています」

長壁綾子さん

東京新聞 編集局生活部 長壁綾子さん

「東京新聞」生活面で、2018年より毎週金曜日の朝刊に連載中の〈えほん〉コーナーの本のセレクトと執筆、撮影を担当。子育て・育児に関する同紙の人気WEBサイト「東京すくすく」でも読むことができる。

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風の揺らめき、生きものたちの息づかい…。ふだんの生活では見過ごしがちな、自然や生きものたちの様子について、「絵」と「言葉」の力で、子どもたちに楽しく伝えられる3冊です。

乳児向け 雨の楽しさを存分に体感

『どしゃぶり』

文:おーなり由子  
絵:はたこうしろう  
出版社:講談社

『どしゃぶり』

あらすじ
暑い夏の午後、まっ黒い雲がやってきた。ぽつっ!ぽつっ!ぽつっ!雨が降ってきた。男の子は、傘を持って外に飛び出す。傘に打ちつける雨はだんだん強くなり、どしゃぶりに。夕立だ。男の子にとっては、雨つぶたちとしゃべったり、遊んだりできる特別な時間。雨のニオイ、水たまり…。雨の音も聞こえてくるような絵本。

選者のオススメポイント

生き生きと描かれる雨のしずくの美しさ、存分に雨を楽しむ男の子の、躍動感のある動きや表情などから、雨が待ち遠しくなります。いろいろな雨音の表現も読みどころ。読み聞かせのボランティアをしている職場の先輩の話では、雨音の部分で子どもたちがとても盛り上がったそう。小さなお子さまもきっと楽しめると思います。近年増えている豪雨やその原因と言われる地球温暖化について親子で調べてみるきっかけになるかもしれません。

幼児・未就学児向け 音と探し絵で山の世界へ

『やまのおんがく』

作・絵:室井さと子  
出版社:岩崎書店

『やまのおんがく』

あらすじ
「プップピー」。茂みの奥から聞こえてくる音が気になった「ぼく」がのぞいていると、1匹のうさぎが草笛を吹いていた。うさぎの案内で山道を登る。こずえを揺らす風の音、川のせせらぎ、鳥のさえずり、突然の雷…。いろいろな自然の音に出合う。そして、あちこちに動物たちが隠れているのを発見!動物たちの生態がわかる、図鑑風のミニ解説つき。

選者のオススメポイント

山間の農村育ちの著者が描いた絵本。姿は見えなくても、泣き声や足跡などで、山にはいろいろな生きものが住んでいることがわかります。地球は私たち人間だけのものでなく、さまざまな生物と共生しているのだということも伝えられます。同じように、本書の絵の中にも、隠れているたくさんの動物が。物語を一読した後に探せば、2度楽しめますよ。山の自然や生きものたちを描く優しい絵にも、惹かれるのではないでしょうか。

小学校低学年向け 噴火をひもとく科学絵本

『火山はめざめる』

作:はぎわらふぐ  
監修:早川由紀夫  
出版社:福音館書店

『火山はめざめる』

あらすじ
その火山はふだん眠っているが、ときどき目を覚ます。浅間山で昭和、江戸、平安の各時代と2万5000年前に起きた、4つの噴火を取り上げ、同じ火山でも違う種類の噴⽕が起こることを伝える絵本。地質学と歴史学の視点も取り入れ、精緻な絵で噴煙の迫力、そこで暮らす人々の当時の生活風景も見事に表している。

選者のオススメポイント

自然の中で起こる大きな事象を知ることができる絵本。迫力のある噴煙や火砕流による自然の脅威の描写に、子どもは少し怖がるかもしれませんが、実際に起き、今後も起こる可能性があることを教えられます。また、当時のくらしも描かれており、災害が繰り返されても人々は乗り越え、今を生きていることも感じとることができます。地震や豪雨など多くの災害が多発しています。自然災害を通して環境について考えてみませんか?

スタッフCOMMENT

日本語には、自然や生きものの音や様子を表す言葉がいっぱい。そんな言葉を聞き、口にして、素晴らしい絵を眺めるうちに、遠くの自然環境や生きものたちのくらしを愛おしく思い、大切に守っていきたいという気持ちが芽生えそうですね。

by ライターA⼭

スタッフCOMMENT

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by
ライターA⼭

日本語には、自然や生きものの音や様子を表す言葉がいっぱい。そんな言葉を聞き、口にして、素晴らしい絵を眺めるうちに、遠くの自然環境や生きものたちのくらしを愛おしく思い、大切に守っていきたいという気持ちが芽生えそうですね。

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ケと

家の庭、近所の公園、街の向こうの森…。読んでいくうちに、「そういえば、あれはなんだっけ?」と自分の周りに次第に興味が広がっていく…。そんなよいきっかけ作りになる3冊です。

乳児向け 近くの自然に耳を傾けて

『ぼくのまちにはもりがある』

作:日野市の子どもたちと蟹江杏  
出版社:キーステージ21

『ぼくのまちにはもりがある』

あらすじ
森には音が住んでいる。「ふワ」「しゅるしゅる」「ポコン」「グイグイ」「ぷきょ」など、「こもれびくん」が集めた音があふれんばかりに散りばめられ、音楽会が始まったかのよう。水や緑、多様な生物を抱く森が身近にある東京・日野市の中学生9人が、森の中の「音」に耳を傾け、絵を描き、同市出身の版画家と作り上げた絵本。

選者のオススメポイント

森の中で聞こえるさまざまな「音」。「○○くん(ちゃん)はどんな音だと思う?」などと聞きながら読み聞かせをすれば、子どもの発想力も豊かになりそう。自分たちのくらす街にある身近な自然を大切にしたいという自然保護につながる気持ちが、沸き上がってくるのではと思います。子どもといっしょに自然の音を探しに行くのも楽しそう!

幼児・未就学児向け リアルな絵に興味津々

『きりみ』

絵・文:長嶋祐成  
出版社:河出書房新社

『きりみ』

あらすじ
塩焼き、煮付け、みそ煮、フライ…。食卓に並ぶ切り身はどんな魚で、私たちが食べているのはどの部分?ぴかぴかだったり、青かったり、赤かったり、大きかったり、細長かったりと魚の姿はさまざま。生態や生息地などの情報は図鑑のよう。さばかれた状態の絵も精細で、つい見入ってしまう。魚譜画家の著者が、初めて手がけた作品。

選者のオススメポイント

1ページ目から「さけのしおやき」、めくるとさばいたさけが登場するのがシュール。「ここがイクラだよ」「骨だから食べられないね」などと語りながら読めば、食育になります。私たちは多くの命をいただいて命をつないでいることに気づき、食べ物を大切にする気持ちも育まれるように思います。最近注目されるフードロスにまで会話がつながっていったらさらにいいですね。絵が繊細で美しく、特に料理の絵はつい食べたくなるほど。

小学校低学年向け 目指せ、庭の植物博士!

『庭に咲く花えほん』

作・絵 前田まゆみ  
出版社:あすなろ書房

『庭に咲く花 えほん』

あらすじ
チューリップ、パンジー、薔薇、芍薬、紫陽花、菊、椿、桜…。庭に咲く花々の特徴や歴史、育て方などを紹介する植物図鑑絵本。フランスの「すずらんの日」、オランダの「チューリップ狂時代」、「ナルシシスト」の語源など、トリビアも。ハーブティーや押し花、ドライフラワー、ポプリの作り方もわかり、読めば庭の植物博士に!?

選者のオススメポイント

家の庭や公園に咲いている身近な植物を、季節ごとに紹介。愛らしい絵とともに、大人でも「知らなかった」と驚くようなトリビアもたくさん収録されています。花の育て方や楽しみ方などが描かれているので、読んだ後に実際に育てたり挑戦したりして、親子でいっしょに楽しめること間違いありません。きれいな花を育てたいなぁという感覚が芽⽣え、子どもたちが身近な環境を守ろうという気持ちと行動につながっていくのではないでしょうか。

スタッフCOMMENT

絵本で取り上げられていると、ふだんは気にかけないものにも子どもの興味や関心が広がるはず。読むことで、人間は自然の一員で他の生きものに支えられて、私たちのくらしがあることを教える、よいきっかけになりそう。

by ライターA⼭

スタッフCOMMENT

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by
ライターA⼭

絵本で取り上げられていると、ふだんは気にかけないものにも子どもの興味や関心が広がるはず。読むことで、人間は自然の一員で他の生きものに支えられて、私たちのくらしがあることを教える、よいきっかけになりそう。

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とある風景を描いた歌を歌った、自然の中で遊ぶ姿を見て、自分も真似してみた、生きものの名前でクイズ大会をした…。読むだけではなく、口やカラダを動かして楽しめるのも絵本の醍醐味。実際に遊びたくなる3冊です。

乳児向け 里山を歩く気分で歌える

『さとやまさん』

文・工藤直子  
写真・今森光彦  
出版社:アリス館

『さとやまさん』

あらすじ
「さとやまさん」と呼びかけながら、親しみを込めて里山に話しかける。春の桜、夏の光、秋の紅葉、冬の雪…。四季の里山を彩る風景、生き物、風、空、色、形を、詩人・童話作家の優しい詩と写真家がとらえた美しい写真で紹介する、写真絵本。歌い出したくなるような詩に、新沢としひこさんが曲をつけた楽譜も掲載されている。

選者のオススメポイント

工藤直子さんの詩が美しく、どれも「いろんなかたちで いろんないのち いっしょに そばに いてくれて さとやまさん ありがとう」と締められています。歌うように、⽇本特有の景観である里山を守ることや命について教えられる1冊。言葉を覚えたての子にも、伝わるのではないかと思います。この本を持って、親子でさとやまさんに会いに行ってみては?

幼児・未就学児向け 自然で遊ぶ自由さを満喫

『谷戸で遊ぼう・夏』

文:相川明子  
絵:とみたしょうこ  
出版社:冨山房インターナショナル

『谷戸で遊ぼう・夏』

あらすじ
谷戸とは、「どこにでもある山あい」のこと。神奈川県鎌倉市の「山崎の谷戸」を中心に、子どもたちは山や海で遊ぶ。枝に手を伸ばして桑の実を食べ、洋服も靴も泥だらけになって山を登り、下り坂はおしりですべっていく。畑では、親と育てた野菜を収穫。谷戸を越えたら、服を脱ぎ捨て、海に一直線。青空自主保育の子どもたちの夏の姿を描く。

選者のオススメポイント

「なんて楽しそうなの~!」。谷戸で遊び回る子どもたちにわくわく。ゲームやおもちゃがあるわけでも、お菓子があるわけでもない。自然がおもちゃであり、おやつであり、遊び場。思い切り遊んで、食べて、眠って…。この絵本とともに、自然を満喫する中で、子どもたちは自分も生態系の中の一部だと気づき、大切に守っていこうという気持ちが育まれていくのではないでしょうか。大人は童心に帰って、こんな夏を過ごしたいと思うはず。

小学校低学年向け 難読漢字クイズに挑戦!

『いきもの漢字図』

作:えざきみつる  
出版社:あすなろ書房

『いきもの漢字図』

あらすじ
魚、鳥、野菜、野花、虫、動物の分類で、何種類もの生きものの版画と漢字が見開きにぎっしり詰まった絵本。難しい漢字ばかりで、小学校で習うようなものは見当たらない。ページをめくると、答え合わせができる。島育ちで釣り好きな作者の、生きもの愛があふれる漢字の説明も巻末に。一つだけ隠れた、作者が考えた漢字も探してみよう!

選者のオススメポイント

本書には難読漢字がたくさん。絵と漢字から読みを連想したり、クイズを出し合ったりして、読み進めるのがオススメです。絵と漢字が並んでいるので、頭のやわらかい子どもたちは、漢字がすぐに身につきそう(うらやましいです!)。「漢字も知ってるぜ~」と、なんだかその生きもの自身を身近に感じられるようになり、生きものとの共生を感じられるはずです。

スタッフCOMMENT

読むだけでなく、遊びにつなげると、子どもたちが思わぬことへ目を向けるチャンスになりそう。美しい景色や珍しい生きものなど、いつか本物に触れたいと思うワクワク感は、エコの心を育む原動力になるかもしれません。

by ライターA⼭

スタッフCOMMENT

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by
ライターA⼭

読むだけでなく、遊びにつなげると、子どもたちが思わぬことへ目を向けるチャンスになりそう。美しい景色や珍しい生きものなど、いつか本物に触れたいと思うワクワク感は、エコの心を育む原動力になるかもしれません。

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