世代だけでなく自身の好みも含めて、おやつは「当たり前」が人それぞれで違うのが大前提ですよ。じいじ・ばあばとお子さんの会う頻度によって、歩み寄りの方法も違います。
孫育てのプロから教わりました!
by 編集K田
2018.02.13じいじ・ばあばが積極的に子育てに関わることが多い今。全国で孫育てサポートのための「祖父母手帳」を発行する自治体も増えています。そう、みなさんも感じているように、今って子育ての常識や考え方がホントにさまざま!そこで、世代間ですれ違いがちな3つの典型テーマを例に「我が家ルール」をつくる、コミュニケーションのヒントを探りました。
子育て・孫育てのアドバイスを教えてくるのは ぼうだあきこさん
NPO法人「孫育て・ニッポン」理事長。ほかにも、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事なども務める。産後ママのからだと心とサポート、孫育て(イクジイ、イクバア)、祖父母との付き合い方などに詳しく、講演のほか企画、編集、執筆も行っている。
世代だけでなく自身の好みも含めて、おやつは「当たり前」が人それぞれで違うのが大前提ですよ。じいじ・ばあばとお子さんの会う頻度によって、歩み寄りの方法も違います。
おやつのあげ方は、ママにとって悩みの種。虫歯や晩御飯のことを考えると、たくさんあげるのはなるべく避けたい。なのに、ばあばったら、子どもが欲しがれば、時間も考えずにあげてしまう、みたいなことってありますよね。
「ただ、おやつを前にしたときの子どもの笑顔は格別。子どもにとって、おやつの幸福感や誰かといっしょに食べる喜びなど、“おいしい”以上の価値がありますよね。健康や栄養はもちろん大事ですが、食べる喜びを忘れないで」 (ぼうださん)
じいじ・ばあばと子どもが会う機会が数か月に1〜2度など、ちょっと特別な間柄なら、いつもの習慣と違っても、祖父母のもてなしに沿うのがオススメだそう。
「じいじにお出かけ先で買ってもらういつもと違ったお菓子や、ばあばの昔ながらの手作りおやつは、親とは違うからこそ価値があるんですよ。“いつもと違う”は子どもの世界が広がるチャンスです」 (ぼうださん)
同居や頻繁に会う間柄なら、おやつのゆるやかなルールを言葉で伝え合うことが大切。まずはママとパパが話し合ってから、じいじ・ばあばに伝えてみて。子どもだけでなく大人もいっしょにおやつを食べて、「おいしいね」と言い合っていくうちに、自然と子どものおやつの種類や時間、量が分かってくるでしょう。
手洗い・うがいの習慣は昔からありますが、除菌は世代によっては馴染みが薄い方も。でも、子どもの健康を願う気持ちは同じだから、新しい情報をどんどん共有するといいですよ。
今と昔で大きく違う習慣のひとつが『除菌』です。ママ・パパ世代は子どもの身の回りの除菌に敏感ですが、じいじ・ばあばの子育て時代にはなかった習慣。そのため、便利な除菌製品が世の中にあることを知ってはいても、実際に使うきっかけを持ちにくかったり、どの程度使ったらいいか分からないという場合も。
「でも、子どもを風邪などの感染症から守りたい、というキモチは家族共通なんですよね。遊びに来る孫のために、いつもより念入りに部屋をそうじして迎えてくれるじいじ・ばあばは多いそうですよ」 (ぼうださん)
訪れた祖父母宅で、ママがテーブルやおもちゃの菌が気になるのであれば、遠慮せず自身でササッと除菌をしながら「園で感染症が流行っていて、うちも気になるので家でなるべく除菌もしているんです」と言葉と行動で素直に伝えてみるといいかもしれません。
使った除菌製品を「良かったら試してみてください」と、置いていくのも手、とぼうださん。ただし、習慣の押し付けはしないこと。
たしかに昔は食卓に除菌アイテムってなかったですね。私も改めて母に教えてみようかな。「便利ね!」って私より活用しそう(笑)。
by ライターU田
「何をプレゼントしたらいいのか教えてもらえたら」という祖父母世代の本音も耳にしますよ。ママ・パパから早めに、お子さんのお祝い事のモノやコトを共有するのがポイントです。
子どもの入学前に必ずやってくるのが、ランドセルを両家どちらが買ってあげるかという問題。ぼうださん曰く、孫の喜ぶ顔が見たいというじいじ・ばあばの気持ちを、子どもの希望と合わせて叶えるのが、親の腕の見せ所とか。そのためには購入直前ではなく、もっと早めからコミュニケーションをとるのがオススメ。
「たとえば母方にはランドセル、父方には勉強机と、バランスよくお願いしたら、両家に喜んでもらえたというエピソードが。最近はランドセルも高価になっているので、折半にしてもらうケースもあります。じいじ・ばあばから軽く話があったら、ママ・パパが両家の意向やバランスを考えたうえで、あらためてそれぞれに相談するとスムーズにいく場合が多いですね」(ぼうださん)
また、誕生日やクリスマスなどのプレゼントや洋服など、じいじ・ばあばが贈ったプレゼントが、子どもの希望とずれていて無駄になってしまうケースも。事前に子どもの好みを伝えることで回避できます。
「SNSのグループ機能などを上手に使って、じいじ・ばあば・ママ・パパで、子どもが熱中している遊びや欲しいモノをシェアするのもいいですね。そのときに複数の候補があると、じいじ・ばあば側も選ぶ楽しみがあっていい思い出に」(ぼうださん)
最近はスマホデビューしているじいじ・ばあばも増えています。孫のためのSNSグループ、誘ったらのってくれそう!
by ライターU田
子どもはママ・パパはもちろん、両家のじいじ・ばあばからも愛情を注がれる存在。関わる人数は多ければ多いほど、子どもの成長に大きなメリットがあります。そして、その時間は限りあるものだということも忘れずに。ママ・パパ自身も、じいじ・ばあばから子育ての知恵を教えてもらうことも大切ですね。
子育てに対する考え方は、時代によって常に変化しています。「当たり前」が違うのも当然のこと。考え方を無理に一致させる必要はなく、むしろ違った価値観を持つ大人に接することで、子どもの社会性が育まれる面もあります。毎回外で遊ばずとも、家の中で絵本や積み木、かるたやおはじきなどを通して、さまざまな経験をすることもできるのです。また、行政の子育て支援センターや商業施設の室内遊び場を利用するのもおすすめです。
家族間のギクシャクはできるだけ避けたいもの。そのためにも、ママとパパがあらかじめ、どんな子育てをしたいのかを伝えましょう。そのときに守ってほしいことがあれば、最大3つに絞ってリクエストを。じいじ・ばあばがそれを受け止めてあげることも大切です。子どもの節句のタイミングなどで、子育て・孫育てについて話し合う機会を持つといいですね。
ママ・パパのメリット
☆ 頼れる存在があることで、悩みを相談できる
☆ 今まで知らなかった知識や知恵をもらえる
☆ 子育てと仕事の両立の手助けになる
じいじ・ばあばのメリット
☆ 孫との触れ合いで喜びが増える
☆ 昔にはなかったものや今、流行っていることを体験する機会が増える
子どものメリット
☆ たくさんの愛情を注いでもらい、健やかで情緒豊かに成長できる
☆ たくさんの大人の目があることで、安全に育つことができる
☆ ママやパパとはできない遊びができる
食卓クイックルがとても便利です。シュッとスプレーしてさっと拭くだけで除菌できるので安心して食卓周り、特に娘のハイチェアやテーブルを入念に拭いてます。まだまだ食べこぼしがすごく、手がかかり忙しいので、簡単で安心して使えるので助かってます。匂いもさわやかで気に入ってます。
東京都にお住まいの
30代女性会員さま
ニベアクリームは子どもの時から母が使っていたこともあり、馴染み深い商品でもあります。また、自分が妊娠中の時も、母になった時も、赤ちゃんの肌に優しいからと安心して使うことができました。手だけでなく、脚に塗ることもあります。あのやさしく甘い香りが落ち着きますね。
岐阜県にお住まいの
30代女性会員さま
消毒は、ビオレuの消毒液を常にリビングにおいてすぐに消毒できるようにしてあります。これで誰がきても目について自然と消毒してくれるので助かってます。
岐阜県にお住まいの
30代女性会員さま
※Kao PLAZA会員さまの生声を 一部紹介しております。
私自身、祖母の家でよく食べたおやつは、今でも記憶に残っています。おやつの時間は、大切な家族との思い出なのかも。
by ライターU田