髪の毛の洗い方、誰かからきちんと教わったことありますか?
わたしたちがシャンプーの研究でみなさんの洗い方を見ていると、実は洗い残しがあったり、
効果が薄れてしまう残念なやり方をしているのに遭遇することがあります。
だから、今回は洗髪の方法「正式版」! みんなの髪がもっともっときれいになりますように〜。
教えてくれる人
花王ヘアケア研究所 研究員
杉野 久実
髪の基礎研究、ヘアケア製品開発を経て、現在は頭髪に関わる情報開発担当。最新の花王の毛髪科学・消費者研究に基づき、科学的かつ実用的で理に適った、頭髪のお手入れや製品技術情報を、総合的にわかりやすく社内外に提供している。2019年改訂新版「ヘアケアってなに?」(繊維社)著者の1人、花王ヘアケアサイト(https://www.kao.com/jp/haircare/index.html)の編集にも携わっている。
教えてくれる人
花王ヘアケア研究所 研究員
杉野 久実
髪の基礎研究、ヘアケア製品開発を経て、現在は頭髪に関わる情報開発担当。最新の花王の毛髪科学・消費者研究に基づき、科学的かつ実用的で理に適った、頭髪のお手入れや製品技術情報を、総合的にわかりやすく社内外に提供している。2019年改訂新版「ヘアケアってなに?」(繊維社)著者の1人、花王ヘアケアサイト(https://www.kao.com/jp/haircare/index.html)の編集にも携わっている。
ポイントはとにかく髪と頭皮全体を濡らすこと。濡れていればシャンプーが泡立ち、
頭皮と髪全体に広がりやすくなります。また、なめらかな泡ならシャンプーの時に髪にかかる摩擦も和らげてくれます。
わりと多い洗い残しポイントは、髪の毛の重なりが多い、耳の上から後頭部の真ん中あたり(図のオレンジ色のゾーン)の頭皮。髪よりも地肌を洗う感覚で、マッサージするように頭皮全体にシャンプーを行き渡らせます。
地肌の汚れやベタつきが気になったり、爪を長く伸ばして指の腹が地肌に届かないとシャンプーが油性の汚れに馴染みにくいので、地肌用洗浄ブラシをつかいましょう。指よりも小刻みに頭皮部分に届くので便利です。
シャンプーが捕まえて馴染ませた油性成分を、洗い流す工程。
頭皮や髪の毛に、ヌルつきが残らないようにすすぎましょう。
シャンプーを行き渡らせる時と同様に、しっかりと指を通しながら丁寧にすすぐことが大切です。
かゆみがあるなら洗い方を見直してみて
頭皮を洗ったりすすいだりしている時に、かゆみを感じるのは、そこに刺激の原因物質が残っている可能性があります。シャンプーが行き渡っていないか、すすぎが足りないかのどちらかであることが多いので、まんべんなく丁寧に洗い、すすぎましょう。
シャンプーは頭皮を意識して洗いますが、コンディショナーは髪の状態を整えるので髪につけるのが基本。
薄くまんべんなく行き渡らせてなめらかな仕上がりにしましょう。
タオルドライはやさしく根元中心に行うと効率的です。
ボリュームダウンが気になる時は、
コンディショナーを根元につけずに
コンディショナーが頭皮に付着しても問題はありませんが、根元に残るとボリュームが出にくかったり、保ちにくくなる場合があります。ボリュームが気になる方は、根元にはつけないで、すすぎ時に行き渡るくらいにしましょう。
頭皮は皮脂腺や汗腺が多く、分泌量も多い部位。皮脂やそれからできた脂肪酸などが頭皮に蓄積して、髪に移ってくるのがベタつきです。皮脂や汗などからできた脂肪酸の中に、ニオイやかゆみを発生させる物質があるので、シャンプーをして頭皮に皮脂や汗を長時間放置しないことが大切です。
フェイスケアでは、保湿、UV対策、洗浄がいずれも大切です。頭皮は乾燥しやすい性質でデリケートなのに、皮脂や汗が多くトラブルを起こしやすいので、洗浄が一番大切なケアなのです。一方で毛髪や皮脂によって乾燥や紫外線の影響から保護されています。
髪の短い男性など、お湯だけで済ませてしまう人もいるようですが、頭皮トラブルの原因は脂肪酸などの油性成分が多く、お湯だけでは十分に落とせません。
シャンプーを使えば、お湯(水)に馴染みやすくなるので、頭皮に過剰な力や負担をかけずに洗い流すことができます。
シャンプーは、水やお湯に油性の汚れを馴染ませて洗い流しやすくする働きをしていますが、温度が低いと皮脂と馴染みにくく泡立ちにくくなります。洗い流しやすく快適な洗髪時のお湯の温度としては38度〜40度がおすすめです。
実はシャンプーをする時に上向き、下向きが世代によって分かれているって知っていましたか?
30代以下は目をつむって暗くなるのが怖くて顔を起こしたまま、40代以上は下を向いたまま洗髪する割合が多いようです。
もちろん、頭全体をまんべんなく洗うことができていればどちらでもOK。どちらの場合も、すすぎにくい部分に関しては、首を傾けるなどして、すすぎ残しのないように工夫をするといいでしょう。
実は シャンプーをする時に上向き、下向きが世代によって分かれているって知っていましたか?
30代以下は目をつむって暗くなるのが怖くて顔を起こしたまま、40代以上は下を向いたまま洗髪する割合が多いようです。
もちろん、頭全体をまんべんなく洗うことができていればどちらでもOK。どちらの場合も、すすぎにくい部分に関しては、首を傾けるなどして、すすぎ残しのないように工夫をするといいでしょう。
※掲載内容(パッケージ含む)は、公開当時の情報です。