みんなのGENKIプロジェクト 歩行研究 高岡監督に訊く!GENKIのために走ること カネボウ陸上競技部監督を務める高岡寿成さんに、老若男女が走って健康になる・健康でいる・いくつになっても走り続けるコツについて伺いました。               今回は、GENKIの基本「歩く」から一歩踏み込んで「走る」を始める方のためのスペシャル・インタビューです。

みんなのGENKIプロジェクト 歩行研究 高岡監督に訊く!GENKIのために走ること カネボウ陸上競技部監督を務める高岡寿成さんに、老若男女が走って健康になる・健康でいる・いくつになっても走り続けるコツについて伺いました。               今回は、GENKIの基本「歩く」から一歩踏み込んで「走る」を始める方のためのスペシャル・インタビューです。

みんなのGENKIプロジェクト 歩行研究 高岡監督に訊く!GENKIのために走ること カネボウ陸上競技部監督を務める高岡寿成さんに、老若男女が走って健康になる・健康でいる・いくつになっても走り続けるコツについて伺いました。               今回は、GENKIの基本「歩く」から一歩踏み込んで「走る」を始める方のためのスペシャル・インタビューです。

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カネボウ陸上競技部監督 高岡 寿成

1970年9月 京都府生まれ、龍谷大学出身
1993年入社
[主な経歴]
1996年:アトランタオリンピック日本代表
2000年:シドニーオリンピック日本代表
3000m、5000m、10000m、マラソン元日本記録保持者
2002年:第86回日本陸上競技選手権大会 5000m 1位
2005年:東京国際マラソン マラソン 1位
2009年:カネボウ陸上競技部コーチ就任
2015年:カネボウ陸上競技部 監督就任

私たちが聞いてきました!

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太った!が口癖の30代女性、Aさん。ランニングに挑戦したいけど…私みたいな運動音痴も走ったらいいことありますか?

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運動習慣をもう一度!と願う50代男性、Bさん。運動部だった学生時代以来の自分が、無理なく続けられるコツって?

POINT01 GENKIな走り方

ふだん運動をしない人からすると、ランニングは少しハードルが高く感じがちですが、走るのは誰にでも始められる&続けられる健康習慣なんですよ。

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高岡寿成さん
(カネボウ陸上競技部監督)

運動が苦手でも大丈夫、
一度「走る」をやってみよう

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走るのっていいよねと思いつつ、私、運動音痴なんです。苦手意識を払うにはどうすればいいですか?

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外に出て走ると、季節をカラダで感じられることをイメージしてみてください。
走る日ごとに、暑かった、寒かった、雨だった…とか、春になって暖かくなると、木の芽が出てきた、花が咲いてきた…とか。自分の肌で感じて季節を先取りできるんです。それって気持ちいいですよ。

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僕は運動が久しぶりすぎて、すぐに息が上がりそうです。200メートル走ってすぐ歩く…を繰り返してやっと1キロになるというような人の、走るコツは?

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歩いてしまっても、5分すれば楽になりますよ。そしたらまた200メートル走る…最初はそんな繰り返しで十分です。トータルで長い距離を走るということにつながります。
選手がトレーニング効果ということを考えたときには途中で休むのはダメですが、健康を意識して走られる場合は、途中で歩いていいから、走る回数を増やすことが大事なんじゃないかなと思います。

「走る」を続けてみよう

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準備するものが少ないからランニングっていいな!と思っていたのですが「最低限これは揃えて」というアイテムはありますか?

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走り続けることを考えた場合、シューズは新しいものを買った方がいいと思います。昔のシューズを引っ張り出すと、劣化していることが多いんです。もしもそのせいでケガをしたら、楽しく走れなくなってしまいます。
ウエアに関してはそれほど大きな差はないと考えていいと思います。着て走りたいと思うような色やデザインで選んだらいいですよ。

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初心者や、健康のために走っているようなランナーは、朝と夜のどちらに走るのがいいでしょう?

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お仕事などの都合にもよりますが、朝が一番いいんじゃないかと思っています。先ほど言った「季節を感じられる」ということもありますが、カラダにエネルギーを入れない状態で走ることを我々競技者の間でも、同様の走り方をすることがあります。というのも、マラソンの後半にエネルギーが枯渇した状態でいくら動かせるかということがマラソンという競技の勝負のところなんですよ。

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飽きずにモチベーションを維持したり、高めていくにはどうすればいいでしょう?

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慣れてきたら大会に参加する、いつもその時間その場所に集まれる仲間を作るといったことをできるといいかもしれません。「仲間がいるから行かなきゃいけない」、そういうこともモチベーションとしてアリですよね。
ただ、体調が悪いから休むという日があってもいいと思うんです。2人だと絶対にお互いに行かなくてはならないけど、5人10人のグループなら行かなくてもいい日があって。数人で一緒におしゃべりをしながら走る…そういったことを企画されると、なおさら走る楽しみがあるんじゃないかなと思います。

POINT02 走ってGENKIになる習慣

走ることが苦痛になったり、走ることで体調を崩すのはもったいない! GENKIなくらしには、それぞれの目的や価値観に合わせて、楽しく走り続けることが一番です。

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「走る」楽しさを見つけて、
いいスパイラルを

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GENKIになる、を目標にした時に気をつけることありますか?

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1週間、1か月、1年、3年と、走り続けることが大切です。そのために、楽しめたり頑張れたりする、目標の作り方がポイントになると思います。
楽しいと思えることがなかったり、ストイックに「今日は何分やらなくてはならない」と自身に課していると、走ることが苦痛になるのではないでしょうか。
そうならないよう柔軟に工夫した方が、きっと健康にはいいですよ。

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工夫とは、具体的にはどんなことがあるのでしょうか?

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たとえば、メモをつけてみる。「今日は何キロ」とか「今週これだけ走った」とか。
「1か月に200キロも走った」と分かると、次はこれを超えよう!という気持ちが絶対生まれてます。
「この前はこの距離を5分かかっていたんだけど今日は4分30秒で行けた」ってなると、次はそれより早く走ってやろう!という気持ちが芽生えます。
そうなってくると簡単ですよね。どんどん、走ること、挑戦することが面白くなる。
試合出場も大きな楽しみです。地元の大会だけでなく、遠くの大会を探して「旅と走り」をセットでとらえることもできます。仲間とどこかに行くといったことを企画してもいいのでは。47都道府県ほとんどでマラソン大会が開かれていますから。

自分のカラダに合わせて焦らず、根気よく。

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年齢的なところで、走るコツの違いってあるのでしょうか?

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年齢を重ねたら、走る歩幅を小さくする手があります。歩幅を狭くすると小さな力で前に進んだり、よりスムーズに走ることができます。
私のチームの選手にも「この走り方は結果的に早く前へ進める」と伝えています。試合の後半のときに「ギアを変える」という意識で歩幅を小さくすると、ペースが落ちるにせよ、大きくなだらかに落ちていくイメージが作りやすいんです。
若い方も「靴半分から3分の1でも、歩幅を小さくする」という気持ちで走ることを覚えておくと、一定のリズムで走りやすいですよ。

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練習を「これは休んだほうがいい」というときはどんなときですか?

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膝や腰などに不調が出たら、休んで欲しいです。長い距離を走るということは、同じ動きを長時間続けるということなんです。はじめは小さな痛みであっても、いずれ大きくなります。だから不調を感じたら、不調をゼロにするまで待ってください。痛みがあると普段の走り方とは違った、痛みを避ける走り方になって、意外なところの筋肉が張ったり当初とは違うところが痛んだりするものなんです。
GENKIな状態に戻ってから、また走る習慣を再スタートすればいい。
長く楽しく走って健康でいるくらし方のなかでは、大会に出ることも、不調になることも、ひとつの通過点だと思うんです。通過点をどう過ごしていくかによって、よりGENKIになっていきますよ。

POINT03 記録を目指すコンディショニング

試合への出場を目指し、記録を出していくランナーのみなさんへ、僕なりのアドバイスです。

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練習中の木津選手と代田選手。ともにカネボウ陸上競技部に所属。

さまざまな取捨選択を、
レース当日に向けて。

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私は、現役時代から、どのようにしていけば体調をよくしていけるのかというのを様々な視点から考えて、レース本番に合わせるよう努力してきました。
足の爪を切るタイミング、食べ物の取捨選択など、コンディショニングの手法・視点はさまざまです。汗をかく量や成分なども、トップを目指すレベルではコンディショニングに含まれる話です。選手の尿を取って測定したり、比重を調べて脱水気味だとか水分を摂った方がいいなど、猛暑の東京オリンピックに向けて今からいろいろ模索しています。
競技者だけでなく、一般のランナーにも、その考え方は通じると思います。
たとえば、サプリメントなどで世間一般に「いいよ」と言われるものは、花王の研究所の方にどんどん質問して、含まれている成分や効果を教えていただいています。その情報をもとに私自身が理解して、選手につかうかどうか判断しています。
道具もそうですが、世の中にいいといわれるものが溢れているので、知恵がないと正しい判断ができないですよね。自身のカラダの声を聞きながら、測定や情報収集もふまえて、コンディショニングを進めていきましょう。

高岡寿成さん流「走ってGENKIになる!」 は、いかがでしたか?
自分のカラダの状態を知って、楽しく、長く、走る習慣をくらしに取り入れたいですね。

プランナーのリアルVOICE

カネボウ陸上競技部に所属する
ランナーの実践TIPS

「走る」ことを真ん中に置きながら、どんな毎日を送っているのか、アスリートたちに教えてもらいました!

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代田 修平さん(左)

1991年8月23日 長野県生まれ
180cm / 62kg
中央大学出身 / 2014年入社
[主な戦績]
2016年:第57回東日本実業団対抗駅伝(熊谷市)6区 区間賞
2017年:第100回日本陸上競技選手権クロスカントリー競走 12km 7位

文元 慧さん(中央)

1992年9月29日 大阪府生まれ
170cm / 53kg
明治大学出身 / 2015年入社
[主な戦績]
2017年:第61回全日本実業団対抗駅伝競走大会 1区 2位
2018年:第102回日本陸上競技選手権 5000m 2位

木津 晶夫さん(右)

1994年2月16日 東京都生まれ
179cm / 60kg
日本大学出身 / 2018年入社
[主な戦績]
2018年:第13回世田谷246ハーフマラソン 優勝
2019年:第53回青梅マラソン 2位

TIPS1

ふだんのケア編

「ストレッチ、体操などをしっかりと行っています。また、トレーニングのときでなくとも、歩くなどして常にカラダを温めるようにしています」(代田選手)
「きつい練習の後は必ずお風呂に入り、カラダを伸ばし、睡眠をしっかりとります」(木津選手)

TIPS2

食事の管理編

「練習中はしっかりとタンパク質を摂っています。高タンパク・低脂質の鶏肉がいいですよね。試合が近くなるにつれて生ものを控え、揚げ物も本番3~4日前から避けています」(文元選手)
「試合3日前から炭水化物を多めに摂ってエネルギーを蓄えるように意識しています」(代田選手)

TIPS3

息抜き編

「読書や映画を楽しんでいます。また、新宿や渋谷など街へ出かけることもあります」(木津選手)
「試合はなかなか会えない人とも会う機会。試合が終わったら、ライバルから友達に戻って、みんなで一緒に食事に行くのが楽しみです」(文元選手)

花王社員のGENKI体験をお届けします「GENKIな人々」

カネボウビューティ
カウンセリング(株)
中部地区 企画グループ
門野 正広さん他有志

(花王グループカスタマーマーケティング チェーンストア部門チェーンドラッグ 福士 陽介さん)

スポーツがつなぐ、
大きくて長い“輪”

同じ組織でも、勤務場所・所属が違うとなかなかコミュニケーションが取りづらいもの。まして転勤などで離れてしまったら・・・。しかし私たちは、リーダー格の福士さんの人望で、組織を超えてスポーツ好きの仲間が集結。春にはリレーマラソン、冬にはスノボ・スキーツアーなどを計画し、もうかれこれ7年、交流が続いています。スポーツって、一緒にやると距離をぐんと縮められる、不思議な力がありますね。遠く離れた友人と旧交を温め、スポーツを楽しみ、健康度もアップ!いつまでも若々しくいるために、これからも受け継いでいきたい「輪」です。

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福士さんが声をかけると不思議と参加者が増えるんです!私は、企画はしますが運営は若手に任せ、専ら写真係です。若者よ、頑張れ!(門野)

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42.195kmを1周2km、1チーム4~10人で走るリレーマラソン。チームが2つできることもあり、お互いタイムを意識しています。福士さんは、いつもみんなを明るくひっぱってくれています!

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