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第1話 息子に少し、追い越された日。見る見るうちに皿が重なっていく。なあ、もう少しゆっくり食べたらどうだい。そう、今、息子(中二)と駅前の回転寿司に来ているのだ。妻が外出、今日は男二人で夕食だ。たまには奮発して寿司でも取るかという私の提案に、息子は「うーん、回転寿司がいいな」

第1話 息子に少し、追い越された日。見る見るうちに皿が重なっていく。なあ、もう少しゆっくり食べたらどうだい。そう、今、息子(中二)と駅前の回転寿司に来ているのだ。妻が外出、今日は男二人で夕食だ。たまには奮発して寿司でも取るかという私の提案に、息子は「うーん、回転寿司がいいな」

第1話 息子に少し、追い越された日。見る見るうちに皿が重なっていく。なあ、もう少しゆっくり食べたらどうだい。そう、今、息子(中二)と駅前の回転寿司に来ているのだ。妻が外出、今日は男二人で夕食だ。たまには奮発して寿司でも取るかという私の提案に、息子は「うーん、回転寿司がいいな」

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なかなか親思いの子供だと感心したのが甘かったか。食べ盛りとはこういうものかと改めて驚かされた。流れてくる皿を次々取っては見事に平らげる。時折、「コハダとイワシも下さい」などと生意気な事まで口にする。そのくせ、「あのさ、ウニも取っていい?」などと聞くところが泣かせるじゃないか。

なかなか親思いの子供だと感心したのが甘かったか。食べ盛りとはこういうものかと改めて驚かされた。流れてくる皿を次々取っては見事に平らげる。時折、「コハダとイワシも下さい」などと生意気な事まで口にする。そのくせ、「あのさ、ウニも取っていい?」などと聞くところが泣かせるじゃないか。

なかなか親思いの子供だと感心したのが甘かったか。食べ盛りとはこういうものかと改めて驚かされた。流れてくる皿を次々取っては見事に平らげる。時折、「コハダとイワシも下さい」などと生意気な事まで口にする。そのくせ、「あのさ、ウニも取っていい?」などと聞くところが泣かせるじゃないか。

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そう言えば、前に息子とこの店に来たのはいつだったろう。ついこの間のような気もするが、確か二、三皿食べてすぐにプリンだゼリーだと欲しがったのをたしなめた記憶があるから、それもずい分前だったのだろう。早いもんだな…。帰り道、やけに隣の影が長く見えて横を向くと、その影の持ち主の肩が自分よりほんの少し高くあることに気づいた。何となく癪な気がして(しかし同時に「悪くないな」という微妙な感じもあったのだが)、私はいくらか早足で少し先を歩いた。

そう言えば、前に息子とこの店に来たのはいつだったろう。ついこの間のような気もするが、確か二、三皿食べてすぐにプリンだゼリーだと欲しがったのをたしなめた記憶があるから、それもずい分前だったのだろう。早いもんだな…。帰り道、やけに隣の影が長く見えて横を向くと、その影の持ち主の肩が自分よりほんの少し高くあることに気づいた。何となく癪な気がして(しかし同時に「悪くないな」という微妙な感じもあったのだが)、私はいくらか早足で少し先を歩いた。

そう言えば、前に息子とこの店に来たのはいつだったろう。ついこの間のような気もするが、確か二、三皿食べてすぐにプリンだゼリーだと欲しがったのをたしなめた記憶があるから、それもずい分前だったのだろう。早いもんだな…。帰り道、やけに隣の影が長く見えて横を向くと、その影の持ち主の肩が自分よりほんの少し高くあることに気づいた。何となく癪な気がして(しかし同時に「悪くないな」という微妙な感じもあったのだが)、私はいくらか早足で少し先を歩いた。

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家が近づいてくると、背後からヤツがこう言った。「ねえ、あとでちょっと腹減りそうだから、そこのコンビニでおにぎりでも買おうよ」

家が近づいてくると、背後からヤツがこう言った。「ねえ、あとでちょっと腹減りそうだから、そこのコンビニでおにぎりでも買おうよ」

家が近づいてくると、背後からヤツがこう言った。「ねえ、あとでちょっと腹減りそうだから、そこのコンビニでおにぎりでも買おうよ」

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  • 第2話 妻と居酒屋で。を読む

2014年10月掲載

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