意外に知らない?!秘められた真実 カレンダーを知ろう!

私たちのくらしにとても身近なカレンダー。秋から年末にかけて、翌年使うデザインを選ぶのも楽しいものです。
でも意外に知られていないこともいっぱい。今回はそんなカレンダーに秘められた真実の数々をご紹介します。

監修:筧 順子さん(第一株式会社にてカレンダー制作に20年以上携わるカレンダーの専門家)

カレンダーの歴史:今のカレンダーができたのは、はるか400年以上前

カレンダーの歴史:今のカレンダーができたのは、はるか400年以上前

カレンダーの歴史:今のカレンダーができたのは、はるか400年以上前

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グレゴリウス13世

今のカレンダーに使われているのは、太陽暦の一種であるグレゴリオ暦のシステムです。これは今から400年以上も前の西暦1582年、ローマ教皇グレゴリウス13世によって制定されました。ローマ時代からそれまではユリウス暦が使われていましたが、グレゴリオ暦では1年の平均日数やうるう年の数などがさらに細かく見直されました。その解析力は、コンピューターにも匹敵する驚愕的なレベルだったとか。

カレンダーの語源

諸説ありますが、ギリシャ語では「カロ」や「カレンツ」と言い、「月初め」を意味し、ローマ暦で「朔日(ついたち)」を意味するラテン語「calendae」。会計の計算や利息の支払いが朔日に行われていたことから、帳簿の意味を経てカレンダーが日時を表すものになったとか。

8月が31日、2月が28日になったのは、皇帝のわがままだった?!

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ユリウス

ユリウス暦では、31日ある大の月と、30日(2月はうるう年をのぞいて29日)ある小の月が順番に並んでいました。しかし一説によれば、ローマ皇帝のアウグストゥスが、自分の誕生月である8月が「小の月」になったことを不満に思い、「冬眠から覚めた」月とされる2月を1日減らし8月を増やして31日にしたとか。そうなると、7、8、9月が連続で31日となってしまうので、9月以降の大小を入れ替えたということです。

日本のカレンダー:日本が今の太陽暦を導入したのは明治5年12月。経済的な裏事情も!?

日本のカレンダー:日本が今の太陽暦を導入したのは明治5年12月。経済的な裏事情も!?

日本のカレンダー:日本が今の太陽暦を導入したのは明治5年12月。経済的な裏事情も!?

日本に「グレゴリオ暦」が導入されたのは1872年(明治5年)。導入翌日の12月3日が「明治6年1月1日」とされ、しかも発表が11月9日というさしせまった時期だったため庶民は大混乱に!特に翌年の暦を印刷し終わっていた業者は大損害。ただし当時予算不足にあえいでいた明治政府は、12月分の給料を支払わなくて良くなって助かったという話も。諸説あるようですが、混乱したことは間違いなさそうです。

混乱期に生まれた「お化け歴」

こうして明治5~6年ごろ太陽暦が採用され、やがて旧暦の記載も中止されましたが、旧暦に沿って生活していた庶民たちは大困惑。禁止されている旧暦や吉凶判断を載せた暦が、出版元をわからなくした状態で違法に出回ることになり、それらは「お化け暦」と言われました。
そして、その新・旧暦というダブルスタンダードが今も私たちの生活に根付いているのも、この「お化け暦」のお蔭かと。

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国立歴史民俗博物館所蔵

仏滅・大安などの六曜は、国立天文台がスーパーコンピューターでつくっていた!

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「六曜」とは江戸時代に中国から伝わり、明治以降に使われだした各日の吉兆を示したものですが、宗教とは無関係です。1週間を6日で表し、先勝(せんしょう)、友引(ともびき)、先負(せんぷ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しゃっこう)となっています。
この六曜は旧暦の日に対応しているので、新暦の上では時々並びが変ります。今は国立天文台のコンピューターが計算し、毎年発表していますが、春分の日から逆算していくため、きちんと決まるのは太陽の動きから春分の日が割り出せる1年半ほど前となります。

実は日本は、他の国に比べて祝日が多かった!

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日本の祝日の日数は、諸外国の祝祭日と比べてかなり多いということ、ご存知ですか。バカンス大国と呼び声の高いフランスでは年間9日、米国が10日。日本はそれより1週間以上長い17日もあるのです。これには日本人の有給休暇の取得率の低さから、休みを設定しようという意図があるようです。祝日制定は明治以降に決められ、特に平成になってから制定された祝日が多くあります。そのことは、それら「祝日」を利用をして「休日」を取ろうとする働きかけとも思われます。
※2018年11月現在

祝祭日というけれど・・・実は、日本には祭日がない!

「祝日」は、その国の歴史的なイベントや功績のあった人物などを称えた記念日。「祭日」は、宗教儀礼上の大事な祭り事を行う日。実は日本には法定上の「祭日」はありません。「国民の休日に関する法律」が、昭和23年(1948年)に制定されたとき、カレンダーから宗教色をなくそうという意図から、「祝日」のみとなったのです。

扇子・うちわ屋さんの副業で作り始めたカレンダー

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カレンダーに関わる団体にもいくつかありますが、その中のひとつが「全国団扇扇子カレンダー協議会」。実はカレンダーを作り始めたのは、扇子屋さんだったとか。扇子やうちわは夏の贈答品で、閑散期となる冬には贈答品として、「カレンダー」が最適と考え、作り始めたとのこと。ひとつの会社が1年の内で商売形態を変えるという、実は画期的な商法だったのです。業界では、扇子やうちわは夏物、カレンダーは冬物と呼ばれています。

カレンダーのあれこれ

プロに聞く!カレンダー選びのポイントとは?

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プロに聞く!カレンダー選びのポイントとは?

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予定を書き込むためのものから、季節のレシピなど情報が掲載されたもの、写真や絵画などインテリアの一部として楽しめるものなど、今はさまざまなカレンダーがあります。
目的や好みにもよりますが、デザインとのバランスを大事にしながらも「文字の見やすさ」をきちんと押さえているものが良いかと思います。書き込むのであれば、書きやすい材質かどうかも買うときのチェックポイント。また、紙製の卓上カレンダーは台紙が弱いとすぐ倒れてしまいます。1年使うものですから、丈夫なものを選ぶことをオススメします。
使いやすく自分に合ったカレンダーに出会えると良いですね。

知ってる?カレンダーの不思議トリビア

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毎年この日は同じ曜日?!

毎年4月4日、6月6日、8月8日、10月10日、12月12日は同じ曜日になる!ちなみに2019年は全て木曜日です。

日にちと曜日の組み合わせが同じ?!

うるう年をのぞき、以下の月は、日にちと曜日が同じ組み合わせに。2月・3月・11月/1月・10月/4月・7月/9月・12月、大の月は31日なので、次の月に3日ずれて、小の月は2日ずれるからです。

カレンダーの不思議を
ひもといていくと
壮大な自然や歴史のエピソードに
行き当たりますね。
今までとはちょっと違う視点で
カレンダーを眺めたり選んだり
するのも楽しいかもしれません。

*歴史的な内容に関しては諸説あります。

ご感想をお待ちしております。

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2018年12月掲載

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