日本人の大好きなお風呂。古くから、それぞれの季節にちなんだお湯を楽しんできました。ゆず湯、菖蒲(しょうぶ)湯以外にもさまざまな植物をつかったその季節のお風呂があります。日本ならではの四季、ぜひお風呂でも感じてみませんか?
日本人の大好きなお風呂。古くから、それぞれの季節にちなんだお湯を楽しんできました。ゆず湯、菖蒲(しょうぶ)湯以外にもさまざまな植物をつかったその季節のお風呂があります。日本ならではの四季、ぜひお風呂でも感じてみませんか?
日本人にとって特別な花とも言える桜。お花見、桜餅、桜茶など、さまざまな楽しみかたがありますが、お風呂に花びらを浮かべてリラックスするのもオススメです。ふんわりと優しい香りに加え、花びらを浮かべてみれば、外に行かなくても、雅な春の趣が味わえますね。
5月5日のこどもの日、「端午の節句」の歴史は長く、もともとは奈良時代の厄払いの行事だったと言われています。菖蒲は邪気を祓う薬草とされ、湯に入れて無病息災を祈ったとか。長い年月に想いを馳せながら、今年の5月5日は、香りの良い菖蒲湯に浸かってみてはいかがでしょうか。
はっか(ミント)は、西洋のハーブというイメージが強いかもしれませんが、日本もかつては世界有数のはっかの生産地だったそうです。カラダをあたため血行を促進する一方で、入浴後はスーッとする清涼感が気持ち良く、夏のお風呂にはピッタリです。
季節の変わり目はなにかと体調を崩しがち。風邪をひいたかな、と思ったとき、しょうがは強い味方です。しょうがのしぼり汁でつくるしょうが湯で、カラダの中からぽかぽかに。砂糖やハチミツを入れて飲むしょうがドリンクと合わせて、この季節の風邪対策に役立ててみてください。
「冬至にゆず湯のお風呂に入ると、1年中風邪をひかない」という言い伝えをご存じですか。「冬至」に「湯治(とうじ)」をかけ、また、「柚子(ゆず)」には「融通(ゆうずう)が利くように」との願いがこめられているとか。さわやかな香りでリラックス、リフレッシュし、冬を楽しく元気に過ごせたらよいですね。
お正月、なぜ門松を飾るのでしょう。門松は歳神様が下界に降りてくるための目印、そして「依代(よりしろ)」(神霊が宿るもの)になると考えられていたからです。また松の花言葉は「不老長寿」。1月は、そんな縁起物の松湯に浸かって、1年の無事を祈願し、心とカラダを清めたいものです。
「古事記」にも登場し、古くから日本の文化に親しまれている大根。「大根湯」というと、風邪をひいた時に飲むイメージが強いようですが、大根の葉を使ったお風呂も、昔から農村地帯での民間療法として使われてきたそうです。多様な環境に応じてたくましく育つ大根の力を大いに活用して、冬の寒さを乗り切りましょう。
※エコキュートのお風呂では、故障の原因になる場合がありますので、植物などを入れることはお控えください。
自然の力や風情を、日々の生活にうまくとりいれてきた日本の文化。「季節の風呂」はまさにその代表といえるでしょう。忙しい日々の中でも、少しの工夫をするだけで、自然がくれる季節感を味わうことができます。いつもシャワーで済ましているという方も、たまにはゆっくりお湯に浸かって、日本の伝統を感じながらリラックスしてみてはいかがでしょうか。
※パッケージなど製品に関する情報は、公開当時のものです。
2016年2月掲載