かたづけをしたり、
そうじし終わった部屋を眺めて、
すがすがしいけどなんだか少し物足りない……?
そこにプラスしたいのが、
植物を取り入れるボタニカルインテリアです。
グリーンは、私たちのくらしや気持ちを
どう変えてくれるのでしょうか。
今回は、観葉植物専門店「REN」さんに
お邪魔して、
初心者でもはじめやすい
ボタニカルインテリアについて
教えてもらいました。
観葉植物専門店 REN
いけばなの花材専門店が母体である、1919年創業の観葉植物専門店。2011年には植物店として史上初めてグッドデザイン賞を受賞。東京・三田にある本社ビルをフルリノベーションした新店舗には、手間をかけて育てた一点ものの「スペシャリティプランツ」がダイナミックに並びます。購入後のメンテナンスにも対応。
https://www.ren1919-shop.com/
※Kao PLAZA以外のサイトに遷移します。
おうち時間が増え、インテリアをより充実させたいという人は年々増加。さらに、自然と触れ合う機会が減り、私たちは本能的に植物を求めているのかもしれません。また、植物には空間をキュッと引き締める効果も。家をキレイに整えたら、最後の仕上げとして植物を置いてみましょう。家具のサイズや位置がわかってから植物の定位置を決めることで、その場所に合った種類や樹形を選ぶことができます。
植物は基本的に、レースのカーテン一枚越しに日が当たり、風の流れが適度にある場所に置くのがベスト。私たちが心地よいと思う場所が、植物にとっても心地よい場所だということを覚えておきましょう。たとえば、エアコンの真下や日の当たらない場所は、人にとっても心地よい場所とはいえませんよね。ソファの横など、部屋の一番よい場所が、植物にとってもベストポジションです。
丈夫で扱いやすい品種を選べば、初心者でも植物を長く楽しむことができます。
どんな植物にするか迷ったら、お世話がしやすい下の3種から選んでみては。
沖縄や東南アジアが原産で、日本の気候や環境に適している植物。寒さをしのげれば、日当たりのよい場所で問題なく育ちます。さまざまな幹の形から、お気に入りを見つけるのも楽しいです。
あまり手をかけなくても丈夫に育つパキラは、初心者にオススメ。乾燥に強いですが、根腐れには弱いので、水のあげすぎには注意を。サイズや幹の形が豊富なので、場所に合わせて選ぶことができます。
ポトスは室内で場所を選ばずに置くことができる植物。茎が伸びると垂れてくるので、カウンターや棚の上などに置いても素敵。葉っぱが茂ってきたら、こまめに剪定するとよいでしょう。
部屋にどのように植物を置いたらよいか迷ったら、大・中・小の法則を意識してみましょう。リビングルームであれば、ソファの横などに大きな観葉植物を1鉢置き、そのはす向かいに中ぐらいの1鉢を。最後にテーブルや棚の上などに小さな植物を置けば、簡単にバランスのよいボタニカルインテリアに仕上げることができます。
スツールや小さな台を活用するのも、手軽に植物を取り入れやすいテクニック。中ぐらいのサイズでも、台などにのせることで目線の高さまで葉っぱ部分が上がり、ボリューム感を出すことができます。また、初心者でいきなり大型の木を取り入れるのが難しければ、中型ぐらいの植物でも高さを出すことで同じ効果が得られて、かつ扱いやすいなどのメリットがあります。
キッチンやベッドルーム、洗面所などにちょっとしたグリーンがあると、
空間が引き締まり、瑞々しさが加わります。場所によっては選び方や取り入れ方に工夫が必要なことも。
ここでは、空間別に植物を楽しむポイントをご紹介します。
キッチンに植物を置くのであれば、葉が広がるタイプでは調理の邪魔になるので、上に伸びるタイプを選びましょう。テーブルヤシは上にしか伸びないため、キッチンに置くのに適しています。
ベッドルームは通気性が悪いので、その環境でも大丈夫な植物を選びましょう。たとえば、サンスベリアゼラニカは、空気を浄化し成長がゆっくりなので、大きくなりすぎる心配もなく扱いやすい植物です。
洗面所や浴室は湿気が多いため、植物を置きたい場合は、たとえばリビングにある観葉植物の葉っぱを根元でちょっと切って、小さな花器などに挿して楽しむのがオススメです。