家で過ごす時間が増えて
「最近、太っちゃったかも…。」
とお嘆きの皆さま。
今回は「ちょこっと動作」をアドバイス。
まずは太るメカニズムを理解しつつ、
生活の中でエネルギーを消費する
「ちょこっと動作」を導入して、
理想の体重に近づけてみませんか?
食事で取ったエネルギーは余剰分が白色脂肪細胞という倉庫に「脂肪」として蓄えられ、必要になると取り出されて消費されます。この倉庫が脂肪で肥大化した状態が肥満です。つまり、摂ったエネルギーを、しっかり動いて使いきりさえすれば良いのです。
食事で取ったエネルギーは余剰分が白色脂肪細胞という倉庫に「脂肪」として蓄えられ、必要になると取り出されて消費されます。この倉庫が脂肪で肥大化した状態が肥満です。つまり、摂ったエネルギーを、しっかり動いて使いきりさえすれば良いのです。
ここで注目すべきは、N E A T(Non-Exercise Activity Thermogenesis=非運動性熱産生)のこと。運動以外の「日常の生活活動で消費するエネルギー」を指します。階段を上がったり、買い物に行ったり。こういう運動というより活動のこととなりますが、ここではわかりやすく「ちょこっと動作」と呼びましょう。
動くことを面倒くさがってしまうと、ますます脂肪が蓄積してしまいます。実際、肥満ぎみの人の生活を見てみると、やはり座ってものごとをすることが多いよう。まさに「ちょこっと動作」こそが、体重の増減を左右する、1日のエネルギー消費量の鍵なのです。
遺伝学的に、日本人は肥満になると糖尿病になりやすく、その分、生活習慣病のリスクが高まることが知られています。だからと言って無理なダイエットもまた禁物。大切なのは「バランスよくしっかり食べて、その分しっかり消費する」こと。それには、一人でがんばるより、休日は子どもたちとサイクリング、夫婦で散歩など、家族全員、カラダもココロもすこやかにすごしたいですね!
ただ座っているなんてもったいない!ストレッチをしたり、セルフマッサージをしたり。バランスクッションなどに座って見るのもオススメです。
足腰を傷めていたり、重い荷物がなければ、できるだけ階段を使いましょう。最初は息が切れても、ある日、楽に上がれたことに気づくはず。
いつもより少し長く犬の散歩をしてみたり、いつもよりちょっと遠くの店に行ってみたり。お買い得商品に出会えてお財布にも貢献。一石二鳥!なんてこともあるかも。
座ったまま、動かすのはリモコンを使う指だけ、なんて毎日にサヨウナラ。主電源のオンオフにテレビまでの距離を動く、まさにちょこっと動作です。
日々の掃除でもちょっと動作を大きめにしてみましょう。例えば窓掃除や床掃除のときに、腕を大きく伸ばして簡単エクササイズ。こまめな掃除で家の中もすっきり♪
BMI(Body Mass Index)は、身長に対して、体重の割合を示す指数で、肥満度の指標ともなる数字です。18.5以上~25未満が普通とされ、22が理想と言われています。この範囲を大きく外れると、統計的にも病気が発生しやすくなるとか。ぜひ、自分のBMIとベスト体重を知って、生活習慣の改善に役立ててください!
「ちょこっと動作」はちょっとした意識の変化です。激しいスポーツをしなくても、生活の中で「少し動く」を続けるだけで、多くのエネルギーを消費できることがわかります。今回の特集を読んで、BMIを目安に、ベスト体重に近づく自分をイメージしてはいかがでしょう。
2020年8月掲載(初出) 2022年8月更新