あかちゃんの肌は、お手入れなしでも、やわらかくてすべすべだと思いますか?実はそんなことはありません。大人と比べても、とてもデリケートなんです。そこで、乾燥性敏感肌について考えてきた花王社員が、お手入れの方法について不安があるママやパパのためにあかちゃんの肌ケアについてレクチャーします。
顔を洗うときにイヤがってあばれてしまったり、手を洗うと泡を流す前に顔を触ってしまったり。とくにひとりでは背中が洗いづらいです。(30代・男性)
泣いてしまうので焦って、首の下などがきちんと洗えない。洗えていない部分の肌が荒れてしまって困った。(20代・女性)
ほっぺたのカサつきが気になりました。お風呂上がりや寝起きは保湿をするけど、日中や外出時はどうしたらよいのかがわからなかったです。(30代・女性)
お風呂から出たらすぐに保湿をしたいのに、裸で動き回ってイヤがるので大変です。(40代・女性)
カラダを洗うときやスキンケアをするとき、あかちゃんはイヤがって逃げてしまうことがあるようです。ママやパパ、あかちゃんが協力してスムーズにスキンケアを終えるには、コツを知っておくとよいのかもしれません。
あかちゃんの皮膚は約1mmと、とても薄いんです。大人の肌のだいたい半分ほどの厚さなので、肌のうるおいを保つ成分である「セラミド」が不足しがちに。
あかちゃんのカラダは小さいけど、汗の出口(汗腺)は大人と同じ数だけあるんです。しかも新陳代謝が盛んだから、汗疹などの肌トラブルも起きやすいんです。
生後2〜3ヶ月頃までは、ママのホルモンの影響で皮脂が分泌されています。でもそれを過ぎると、皮脂の量が急激に減ってしまうんです※。肌が乾燥すると、外部刺激などへのバリア機能も弱くなってしまいます。
※乳幼児の皮膚生理特性 第一報、川尻康晴ら、日本小児皮膚科学会雑誌第12巻 第1号(1993)77-81
ママやパパが思っているより、あかちゃんは肌荒れしやすいのかも。
毎日のスキンケアは欠かさずしてあげたいですね。
手の先や足先からつけねに向かって洗っていきます。くるくるとらせんを描くようにして、最後に上からなでおろすと素早くキレイに洗えます。
広い範囲を洗うときは、両手でハートを描くようにします。おなかと背中は3回ずつ、手のひら全体を使って、なでてみてください。顔は、目や鼻をよけて、指の腹を使ってハートを描くようにしてみて。一番最後に洗うとスムーズです。
「くるくる洗い」のときのように、手のひらでなでながらすすぎます。パーツごとになでてすすぐことで、ボディソープ等のすすぎ残しを減らすことができます。
最初に100円硬貨大に取り出したスキンケア剤を、手のひらに広げてなじませます。
洗うときと同じように、手足や足先からぬり始めます。くるくると縁を描くようにつけねに向かっていき、ぬり残しを防ぎます。
おなかと背中は、手のひら全体を使ってハートを描くようにぬると、一度に広範囲に濡れてスムーズです。背中にぬるときは、お尻も忘れずに保湿してあげてください。
洗ったり、スキンケアをするときに子どもがイヤがると焦ってしまいますが、肌ケアの大切さが改めてわかりました。親子のスキンシップの時間だと考えて、楽しみながら続けていきたいと思います。
イラストは、可愛い絵柄が人気の
オオカワアヤさんからの寄稿です。
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